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花宮side
月曜の朝。
いつもなら朝練が終わって教室に行けば
隣の席にいるはずの中西Aが、
いない。
朝のHRが始まるまであと10分。
.......なんとなく、嫌な予感がする。
金曜日の放課後、あんなことがあったからか。
ガラガラッ
先「もう少し余裕もって登校しようか。」
主「......すみません。」
始業の鐘が鳴り終わる直前に
豪快にドアを開ける音がしたかと思えば
走ってきたのか、肩で息をする
中西Aが登校してきた。
正直かなり驚いた。
花「.....どうしたんだよ、そのアタマ。」
3日前までキレイなストレートロングだった
髪が、バッサリと切られていたから。
主「......ベタだけど、そういうこと。」
呼吸を整えながらワイシャツの袖をめくる
中西Aが答えた。
細くて白い腕と、
暑さで少しだけ赤くなっている顔の
コントラストが綺麗だ、
なんて考えていると──
主「今日の朝練、長引いたの?顔赤いけど。」
花「........あぁ。」
咄嗟に言われ、嘘をついてしまった。
興味無さそうに「ふーん」とだけ言って、
中西Aは、前を見据えて
下敷きで顔をあおぎ、
短くなった髪をなびかせる。
その姿に胸の高鳴りを感じ、
自分もただの思春期の男だったのだと実感した。
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黒胡椒(プロフ) - エビマヨさん» 無理せず頑張ってください!応援してます!! (2020年2月29日 15時) (レス) id: e2f590a1cb (このIDを非表示/違反報告)
エビマヨ(プロフ) - 黒胡椒さん» コメントありがとうございます!更新はできるだけ毎日してこうと思ってるので頑張ります! (2020年2月29日 15時) (レス) id: 18c018f059 (このIDを非表示/違反報告)
黒胡椒(プロフ) - 更新まってます! (2020年2月28日 21時) (レス) id: e2f590a1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エビマヨ | 作成日時:2020年2月28日 19時