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「地下牢に閉じ込められてるって、本当だったの？」
「ああ。今は違ったけど、駅で別れたあとすぐ入れられたみたいだな。ハリー、君と彼女は似てるぜ。ただ、Aを君みたいに連れてくることはできなかった。あそこは君の親戚と違って過保護だから、俺達が勝手に連れてきたら、誘拐になっちまう」
君に関心のない親戚でよかったな、と言いながら、ジョージはパジャマに着替えようと上着を脱いで答えた。
「二日間地下楼で放置されたみたいだ。相当気の狂った親だぜ──」
「Aは──私のこと、何か言ってた？」
オリヴィアが遠慮がちに聞くと、フレッドは息を吐いたあと、たった一言で簡潔に答えた。
「毎日君が来るのを待ってた」
─────
夏休みが終わった。
Aは母と共に駅に来ていた。母はここに来るまでに何度も「ウィーズリー家の子供とは関わらないように」と言い聞かせていたので、Aはうんざりした。
フレッドとジョージはAと目が合うと薄く微笑んだが、隣に母がいることに気づくと察して話しかけには来なかった。
「A、お行儀よくね──そして、くれぐれも──」
「分かってます」
列車に乗り込んだあと窓から顔を出し、エリザが言う言葉を遮ったAは続けた。
「“穢れた血と血を裏切る者には関わらない”」
「ええ、そうよ。それでいいの。いい子ね」
Aはその場しのぎにそう言ったが、穢れた血なんて言葉を口にする自分には寒気がした。しかし、エリザは逆に満足そうな顔をしていた。列車が発車し、エリザが手を振るのを見つめながら、Aは息を吐いた。角を曲がりエリザの姿が見えなくなったAは後ろを振り返った。
「フレッド、ジョージ！」
「A、数週間ぶりだね」
そこに立っていた二人を見てAが目を輝かせた。ジョージがにっこりすると、Aはジョージをぎゅっと抱きしめて、その後でフレッドのことも抱きしめた。
「あ、いた！フレッド、ジョージ──おっと、お邪魔だったかな」
「リー！」
ちょうど顔を覗かせたリーは、フレッドとAが抱き合っているのを見るなりニヤニヤしながら身を引こうとしたが、Aがリーにも抱きついたので、驚いたようにぽかんとした。
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鵲(プロフ) - 貴戸藍樂_きど あいらくさん» ありがとうございます〜！！エヘ…可愛く書けてたらよかったです❤❤これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2021年10月9日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
貴戸藍樂_きど あいらく(プロフ) - 続編おめでとうございます！！撫でられた時の感覚が違うって...かわいすぎやしませんか()可愛らしい絡みの中にある厳しいお母さんもまた最高です...！更新お疲れ様です！ (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1c72b51fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月9日 18時
