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「リーも久しぶりだ！」
「お、おお……うん、そうだな」
リーはまさか自分にもハグされるとは思っていなかったらしく、自分に抱きついたまま嬉しそうに笑うAを見つめながら、まだぽかんとしていた。それに気づいたAはあっと声を上げて、バツの悪そうな顔をしながらリーから離れた。
「ごめんな、リー……久しぶりに会えたのが嬉しかったんだ……嫌だったかな」
「いや。びっくりしただけだよ。嫌じゃな……」
リーはそこまで言って、Aの後ろに立つ双子を見ると顔を引きつらせた。
「そ、それよりこのコンパートメント座っていいか？いま廊下回ってきたんだけど、どこもいっぱいでさ！」
「ああ、もちろんだ！」
Aはコンパートメントの中に再度入りながら、喜んで三人を受け入れた。
「A、百味ビーンズ食べる？」
「それなんだ？」
「知らないのか！？」
リーがポケットから出した箱を見つめながら首を傾げるAに、リーは心底驚いたような顔をした。
「なるほど、庶民の食べ物は知らないってわけだ……さすが金持ちの家は違うな」
「ごめんな」
「なんで謝るんだよ。それより、知らないなら食べてみるか？」
Aはリーの言葉に嬉しそうに頷き、わくわくしてリーの持っている箱を見つめた。リーは箱を開けるとAに差し出した。
「いろんな味があるんだ。一個取ってみて」
「うん！」
Aが箱に手を突っ込んでひと粒取った。オレンジっぽい色をしたそれをまじまじと見つめている。
「これは何味だ？」
「あ、それゲ……」
「これはちょっとAには早いな」
リーの言葉を遮ったフレッドはリーの顔を押しのけると、Aから豆をひったくって口の中に入れた。リーはフレッドに「正気か」というような眼差しを送った。
フレッドは口の中に広がるゲロの味に一瞬本気のゲロを出しそうになったが、それを堪えて、口角を引きつらせながら笑ってみせた。
「それ何味なんだ？」
「超激辛カレー味さ」
「え！？フレッド、からくないのか？」
「余裕だよ」
「すごいな！」
「だろ」
フレッドをすごいすごいと褒め称えるAが可愛くて仕方なくなったフレッドは箱の中からもう一粒同じ色の豆を掴んで自分から口の中に放り込んだので、リーは、フレッドがほとんど狂ったとジョージに囁いた。
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鵲(プロフ) - 貴戸藍樂_きど あいらくさん» ありがとうございます〜！！エヘ…可愛く書けてたらよかったです❤❤これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2021年10月9日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
貴戸藍樂_きど あいらく(プロフ) - 続編おめでとうございます！！撫でられた時の感覚が違うって...かわいすぎやしませんか()可愛らしい絡みの中にある厳しいお母さんもまた最高です...！更新お疲れ様です！ (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1c72b51fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月9日 18時
