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「何どさくさ紛れにキスかましてんだよ、お前は？」
「いや、なんか、こう、つい」
家へ向けて発進した車の中で、フレッドがジョージをじとっと睨みつけると、ジョージは頭の後ろで手を組み呑気に笑いながら気軽に言った。
「なんかとんでもなく可愛くてさ」
「ったく……おい、そろそろつくぜ」
フレッドがハンドルを回して方向転換し、家の車庫の近くへと無事に着地させた。
二人の家である隠れ穴は静まり返っており、家族みんな眠っていることがわかる。フレッドとジョージは車を下りるとそろそろと階段を上がり、部屋に入ると、ふうと息を吐いた。
「よし、バレずに戻ってこれたみたいだな」
「ママにはね」
二人が同時に後ろを振り向いた。立っていたのはロンと、その後ろに──オリヴィアとハリーがいた。オリヴィアはロンの家に泊まりに来ていたのだ。ジニーの部屋で一緒に寝ている。
「どこに行ってたんだい？またパパの車を飛ばしたのか？ずるいぞ、二人だけ！」
「喚くなよ。Aのところに行ってたのさ」
フレッドはちらっとオリヴィアに視線をやりつつそう言った。オリヴィアがわかりやすくビクついて眉をひそめた。
「なんでAのところに？」
「ちょっと顔が見たくなったからだ」
「やっぱり、付き合ってるの？」
「おい、何回その話をさせる気だ？」
フレッドはロンの鼻先に杖を押し当てながら言ったが、ロンは「学校の外で魔法は使えないんだ！怖くないぞ！」とふんぞり返った。
「さて、どうかな」
「なんだって？」
「もしかしたら、あと数秒後にはお前の鼻が──」
「やめろよ！」
ロンは少しだけ恐れおののいたような顔をしてそう言った。フレッドとジョージの言葉はもちろんただの冗談だったが、ロンをビビらせるのには十分だったらしい。
「毎日庭で読書をしてたらしいぜ」
ジョージはほとんどオリヴィアに対して言うように呟いた。
「こーんな分厚い本を何冊も。退屈だったからすぐに読み終わっちまったらしいけどな」
フレッドが手で分厚さを表現しながら言うと、ロンはうわーと気の毒そうな声を上げて頭を掻いた。
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鵲(プロフ) - 貴戸藍樂_きど あいらくさん» ありがとうございます〜！！エヘ…可愛く書けてたらよかったです❤❤これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2021年10月9日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
貴戸藍樂_きど あいらく(プロフ) - 続編おめでとうございます！！撫でられた時の感覚が違うって...かわいすぎやしませんか()可愛らしい絡みの中にある厳しいお母さんもまた最高です...！更新お疲れ様です！ (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1c72b51fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月9日 18時
