【文スト】 気がついたら違う世界の神様になってたとかウケるんですけど 【文豪ストレイドッグス】

ウケる　22 ページ23

え？ちょ、待って。
お、おお落ち着くんだ自分。


江戸川乱歩ってあの？
詳しくは知らないけれど、どこぞの死神坊主が出てくるアニメで有名な…！？
その死神坊主が偽名を名乗る際に本棚にあった本の作者さん…！？


で？

与謝野晶子ってあの？
流石にこれは聞いたことがある、

中学生の頃の歴史でも、高校生になってからの倫理でも。

『君死に給うことなかれ』

の！？




え、超有名人やんけ！？



震える手で出してもらった紅茶のカップを手に取り、液体を胃に無理矢理流し込む。
そして、ふぅ、と一息つきながら呟いた。




『…マジかぁ…』




こうしてここが『文豪ストレイドッグス』の世界であることは嫌でも証明されてしまったのである。
そして気づく、

今ちょっとやらかしたんじゃないか？と。


そうだよね、なんでお前名前聞いて叫んでんだよ、みたいな感じになる。


それは避けたい。





「君…神様って言ったよね」





ラムネを飲んでいた人が興味深そうに私に近づいてきた。

思わず、ごくん、と唾を飲む。





「矢張り、僕の有名っぷりといったら、神様にまで広まってるんだなぁ〜！
いやぁ、仕方ないか！なんて言ったって名探偵だもん僕！！」




『……そ、そうなんですよ！
与謝野晶子さんと江戸川乱歩さんは、神様同士の会話によく出てきます！』





な、なんとかセーフ。

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