可愛さ余って憎さ百倍【犬夜叉】 (ページ3)

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一話ページ3

麗らかな木漏れ日が差し込む中。
一人、少女が木の上で昼寝をしていた。

「ふわぁ～…犬夜叉の守り、っていうのも
中々退屈だわ…。」

その木の近くには
矢で胸を射られた銀髪の髪の少年が眠っている…
死んだ様に眠るその少年を、少女は『犬夜叉』と呼んだ。

「ったく…あたしだって、暇じゃないんだよ？ …なのに
眠りこけたままのあんたの守りなんて…

面倒臭くて堪らないわ！」

木の上から文句を言い乍、犬夜叉の側から離れていく。
彼女は後ろを少し見て、また踵を返して走っていった。

着物の袖からチラチラ見える数珠を煩く感じながらも、悲しさを紛らわす為に走った。

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数分後、森付近の村で休んでいると、不思議な服の女子が犬夜叉の森にいた、という村人の声を聞いて、彼女もその女子を見物しに行った。

既に村巫女である楓がおり、その女子をまじまじ、と見ていた。

その女子の顔を見た途端、彼女の顔はしかめっ面になった。

服装こそは、何処か南蛮の物とも思えるが、その顔は…

彼女が一番苦手としている人物に、瓜二つだったから。