輝きのセレーネ【月永レオ】 (ページ16)

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輝きの選択肢ページ16

英｢やぁ、よく来たね｣

『私に何か用ですか』

英｢呼び出した理由。君も少し考えれば分かるんじゃないかな｣

『ついに私をこの学院から排除するのかな』

英｢排除なんて人聞きの悪い。君の為を思ってさ、｣

生徒会室のど真ん中に立ち尽くしている私
目の前には天使と他には生徒会のメンバーがいた
全く誰かわからないのだけれど、

『今度は何を企んでいるの』

英｢ゲームをしようじゃないか。3週間後、ちょうどデュエルの日までだね。このゲームを終わらせ、勝つか負けるかどちらがいいか選ぶといい｣

『ギリギリまで延長戦にするよ。勝負は長い方が楽しいでしょ』

英｢そう。…あぁ、もうひとつ忘れていたね。僕たちに勝てたら君は自由に生きていいよ。｣

あぁ、なんていうこと。
またあの日を繰り返すようなことが起きてしまいます
他人に縛られ十字架に突きつけられ処刑されていく
私に戦え、と言わんばかりにこちらを見つめてくる

『はぁ、必ず返事しなければならないの？』

英｢今の君のお得意、無言トークなんて通用しないからね｣

『……』

英｢憎いかい？戦うしか選択肢はないよ｣

『今の私は歌えないですよ』

英｢輝きと言うやつか。どうすれば戻るのかな？戻るなんて保証は無いのでは？失明したなら新しい目に変えるしかないだろう？｣

『……っ！！』

英｢とにかく考えるといい。このまま白紙だとこちらには月永くんという人質がいるからね？｣

『……人質なんて…！！お前に何がわかるの！？』

英｢ははっ随分久しぶりに感情的なっているAを見たね。やはり月永くんの話をして正解だったよ｣

『……最低だよ。』

荒らげた声を落ち着かせて深呼吸をした
私は彼に何故あんなに感情的になれるのだろう
一言を吐き捨てるように言って重たい扉を開けその場から姿を消した

英｢はぁ～、これで良かったのかな？A、泣いていたよ｣

蓮｢お前の意思じゃないとしてもやりすぎではないか。度し難い｣

英｢僕は知らないさ。全て月永くんが計画したものだから｣