輝きの道標 ページ15
渉「おや〜?Aではありませんかっ!」
『うん。』
渉「元気が無さそうですね?この日々樹渉が手品をお見せしましょうっ☆」
『相変わらずだね。』
渉「何がです?私は何時でも何処でも日々樹渉ですよ〜!」
彼は…中心を覆うように変幻自在な水色の輝きをもっていた
私には1番難しい輝きをしている
ミステリアスとはまた違いとても解読するには難しい
『うん。知ってるよ〜……羨ましい』
渉「貴方は…もうAでは無いと言いたいのですね?」
『うん。そうだよ。』
渉「困りましたねぇ、確かにかつての女神さまとは全くもって別人のようです!」
『私の身に何が起きたの。なんで殺されてしまったの。教えてくれないかな。』
傍から見ると私にウザ絡みをしているように見えるかもしれないが仕方ない
そんな彼が彼の普通なのだ。
真実を知るのはきっと5奇人しか居ないと思い、1番出現率の高い日々樹渉を選んだ
渉「ほほうっ?あのライブの真実を知る気になったのですか?」
『私はもう一度お月様が見たいだけだよ』
渉「真実は女神の中なのですがねぇ…」
『5奇人ですらも言えることは無いの?』
渉「いえ!そんなことはないですよ〜っ!!」
私は知りたいのに教えてくれないような気がした。
知らないなら知らないってはっきり言うよね。
どうして避けているの。私は何をしたの。
表情をひとつも変えずに淡々と話す。
『それじゃあ教えてよ。』
渉「…ひとつヒントを教えてあげましょう!言葉というものは不自由、貴方が見てきた世界はそれを感じることができましたが今はもう使えない。あの日がまた繰り返し来てしまうと心のどこかで思って見ないようにしているのです!」
『意味わかんない。』
渉「貴方の輝きを失った原因は輝きですね。きっと愛というものは何よりも強い武器なのでしょう〜」
『輝きが輝きを殺した…』
渉「貴方が死んだのは、貴方の月が殺したわけでも自分自身で殺したわけでもないのですからね。引き金を引いたのはそれですが。」
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作者名:うななちゃま | 作成日時:2023年4月27日 0時