素直になれないのは君のせい【月永レオ】 (ページ35)

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アイデンティティと道ずれページ35

敬｢おい、千波｣

『何？眼鏡』

敬｢眼鏡とはなんだ眼鏡とは、今眼鏡の悪口を言ったな｣

『別に眼鏡の悪口は言ってねぇ。あんたを抽象的にしたのが眼鏡だろうが』

眼鏡の悪口やら抽象的やら何かよく分からない話だが、なぜこれで成立するのかは分からない

敬｢それはどういう意味なんだ…ともかく貴様を呼び止めた理由が分かるか｣

『知らない』

敬｢はぁ、月永を知らないか｣

『はぁ？なんで私が知ってると思ってんの』

敬｢貴様の恋人だからだろう。｣

眼鏡を掛け直し、カチャと音がする
でた古典的眼鏡キャラが良くするやつ
堅物くんや、お前が絵描き同類だとは思いたくないね(?)

『知らないわよ。一体何をしでかしたわけ？』

敬｢また壁に作曲した後があってな…｣

『はぁ？意味わかんない最近減ってきたと思ってたのに！』

また面倒くさいことを押し付けられてイラッとくる
後始末するのはお前じゃなくて私とか泉なんだから！と届きもしないテレパシーをあいつに送る

敬｢ため息をつきたいのはこっちだ…場所は音楽室近くの廊下だ。俺は生徒会の仕事があるからもう行くぞ｣

『あ、ハイ』

見つけたのはお前の癖に後片付けは私とかなんなの。酷すぎない？堅物め

とりあえずそっちに向かおう。わんちゃんあいつがいつかもしれないし

私は音楽室に向かい近くの廊下の壁を見た

『まじであるし…くっそ…』

レ｢あ、Aだ。うっちゅ〜☆｣

『くたばれ』

レ｢酷くないか〜？やけに機嫌が悪いな！｣

耳障りな高音と共にオレンジの物体を目にしたのでみぞおちに蹴りを入れた

『なんでまた壁になんか書いたんだよ。片付け自分でやれよ？』

レ｢っ痛いぞ〜！足癖悪！無愛想！可愛くない！｣

流れるように悪口が飛んでくる

『はぁ！？あんただって放浪癖はあるし壊滅的な言葉選びにひとりじゃ何も出来ないくせに！』

レ｢ばーか！ばーか！そんなのに惚れたのはお前だろ〜！？｣

ただ壁に書いたものを消せと言うだけなのに何故喧嘩に繋がるのだろうか
こういうところ全く成長していない。お互いに幼稚だ

章｢何ですかこれは？また月永君ですか？｣

『うっさい！！』

レオに言った一言なのに何故か途中入ってきた先生に言ったみたいになってしまった

章｢千波さん？教師に向かって何を言っているんですか｣

『あ、いや、これは…ははっ』

レ｢お前も道ずれだな！｣

章｢2人とも職員室に来なさい。｣

｢｢はい…｣｣

暗黒微笑の椚先生の説教は1時間続いた