素直になれないのは君のせい【月永レオ】 (ページ15)

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クリスマスのプレゼントページ15

｢千波さん、舞台袖でスタンバって下さい！｣

『はい。わかりました』

待ちに待った今日はライブ当日

いつも通りのインカムをつけた
宗に作ってもらった衣装もバッチリだ

｢本番5秒前でーす！｣

深呼吸をして全てをリセットする
今やるべきことはライブを成功させること、あとは楽しむのみ
曲が流れ出して会場の皆が騒ぎ出す

『♪〜』

会場の熱気がすごくて押し潰されそう

曲が終わると同時にファンの声が響き渡った
凄い…これが私のファン…
いつ見ても夢だと思う
私はそこらのアイドル王道の可愛いなんかじゃない
そこら辺のアイドルとは格が違う
何年もかけてイメージと世界観を作り上げたんだから

『みんな、今日は来てくれてありがとう…』

会場を見渡しながら手をふった

『今日なんの日か知ってる？』

せーの、と言うと会場のファンは声を上げる

｢｢クリスマス！｣｣

『正解～、そんな君たちには私からクリスマスプレゼント』

目が合った女の子に向かって銃を打つ真似をした
いわゆるファンサだ。
会場が黄色い歓声で包まれた

『次はどんな曲がいい？』

沢山の曲名があがってくる

『ん〜次の曲決まってるんで、勿論君たちには拒否権は無いってことで』

え〜！？っとファンからのブーイング
これは私のライブ伝統だ

『よく耳に焼き付けなよ。』

曲が始まると青色のペンライトが揺れた