猫田くんとお祝い ページ34
誕生日当日
「結局護先輩にバレてたじゃん!!」
そう、劇のあとのサプライズなど彼にバレていて、それでもありがとうと喜んでくれた彼に僕らは満足していた
護「ふふ、ごめんね。」
光城「でも残念だったね、特待生は来れなかったし」
それもそうなのだ、特待生は結局この場に来なくてまぁ今日は予定があるとか言ってたし
護「それで、Aからはプレゼントないのかな?って」
「.......はぁありますよー!せっかくサプライズにしたかったのに!ギターひくね!子供たち集合ー!」
ほらーとこえをかければかけてきたたくさんの子供たちに笑いかける
「じゃぁ聞いててね、僕らの歌」
。
。
。
side黒曜護
彼の誕生日プレゼントはすごく暖かいものだった
沢山の入院している子供たちが親と楽しそうに歌っている。
メロディーを弾く彼はどこまでも優しく笑いながら歌っていてとても暖かかった
人のオーラが見えてしまうからきつい事が多いけれど、だからこそ分かった
みんなが楽しんでいてそして、誰よりも彼は優しいのだと
小さな子達も両親と嬉しそうに歌っていてきっとみんなと沢山練習したのだろう。
彼は学園で今1番忙しいと聞いていた
なのにこんなにも自分たちのために頑張ってくれたことが嬉しくて
優しい歌にほんの少しだけ涙がこぼれそうになった。
こんなに優しくて暖かいものを見たのはいつぶりなのだろうなんてらしくもなく思っていた
みんなで歌い終われば拍手が響き、彼にたくさんの子供たちが抱きつく
きみはやさしいこなんだね
光「Aってやっぱり凄いね感動しちゃったよ俺」
愛「なんかすげぇやつだなやっぱり!」
各々が頷き彼に歩み寄ろうとした時だった
俺の隣をピンクと青が凄い勢いで通り過ぎる
そして気がつくとそのふたつは彼の前にいた
?「A!やっぱりAだ!なんでこんな場所にいるの?!」
「え?」
?「坊っちゃま落ち着いてくださいまし、周りの皆様が驚いていらっしゃります。」
ピンクの可愛らしい少年がAに縋るように詰め寄ればAは驚いたように目を開いていて
?「弓弦、ごめんね。でもAにまさかこんなとこで会えるなんて.......」
?「ええ、私も驚きました。しかし本日お会い出来て良かったです。本日は旦那様と奥様、そしてAの両親もあつまる日でしたので」
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作者名:ゆめの | 作成日時:2019年3月1日 15時