[A3]こっちみてよお兄ちゃん2[あんスタ]

妹は没収だねby雪白東 ページ10

side東


東｢で、結局自宅謹慎ってわけなんだね｣



今朝寝坊して慌てて学校に走っていったAが帰ってきたのは数分後だった


なんでも事務所からまさか学校に行こうとしてないよね？と連絡が来たらしい


まぁ昨日の今日で学校に行こうと思う事もずれてるけどね


｢行ける時は極力行きたいなぁーって思ってるんですよ！｣


左京｢でも流石に今日行けばパニックになるくらい分かってんだろうが

ニュース見てみろ、殆どお前のニュースだぞ｣


それは昨日の収録のもので、ドキュメンタリーで追いかけてたテレビ局が、加工してニュースに載せたのらしい。


リアルタイムで夢ノ咲学院写ってるや･･･大変そうだなぁ


｢もう吹っ切れたんです！僕は僕らしく！過去に囚われず生きて行くって！

ファンの子が笑ってくれるならそれでよしです！｣


東｢余り無理はしないようにね｣


頭を撫でてやれば嬉しそうに微笑むAちゃんに、これは本当に甘やかしたくなるなとかんじた


それと同時にもし本当の妹なら冷たいこと言えるだろうかとも思う



こんなに可愛くて自分を慕ってくれて。


たとえ血の繋がった妹だとしても･･･



そこまで考えてふと一つの考えに辿り着いた



もしそうならば話は上手く繋がる･･･


それを彼女にいえば真っ直ぐで一生懸命の彼女の事だ


今すぐにでも家を飛び出して、お兄さんのところに行くだろう


そして向き合って解決･･･その方が2人とも幸せなんだと思う。


だけど、それを教えてあげるほど優しくもない。


なによりあんなに泣かされたことに少し不満を感じる程度にはこの子を可愛いと思っているのだから



きっとここの何人かも気がついていると思う。それでも言わないのは彼女をこれ以上傷つかせたくないからなのか

それとも･･･



立花｢Aちゃん何書いてるの？｣


｢インスピレーションが沸いてきて、作曲してたの！｣


左京｢インスピレーションだぁ？｣



｢待って！消えちゃうから！せめて書き切らせてください！｣



五線譜の紙に書かれた音符の紡ぐメロディー


楽しそうにニコニコしながら曲を作る姿はほんの少し誉を思い出した


芸術家達は似てるのかな？


立花｢す、すごい！ねぇAちゃん！もし良かったら劇で使う曲、作曲してみない？｣

どんな顔も可愛い！by立花いづみ→←なんでそうなるのさ！by瑠璃川幸

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