十二の巻 ページ14
30分後
ヨシノ｢それで山中さんのとこの奥さんが…」
『へー…』
あれから大分たった
ヨシノさんはまだ飽きずに話し続けている
もしかして本当に世間話したかっただけ？
いや、この人のことだ
シカマルに会わせようとしてるんだ
まったく、親子揃って知恵が働くなぁ
シカマル｢ただいまー」
『！！…』ﾋﾞｸｯ
か、帰ってきた！
帰ってきた！！(2回目)
シカマル｢わりぃ母ちゃん、遅くなっ…え、
なんでお前がいんだ…？」
『え、あー、あはは』
ヨシノ｢明日の修理の準備がてら私の話に付き合ってもらったの」
シカマル｢…それって無理矢理じゃねーよな？」
『ち、違う！全然！』
ヨシノ｢ったく、Aちゃんには昔から過保護ねー」
シカマル｢あぁ？…いいだろその話は…はぁ、家まで送る」
ヨシノ｢あら、なんなら夕飯も食べていけばいいのに」
シカマル｢…だってよ」
『や、でも…』
嬉しいけど！ご飯美味しいけど！
それは気を回しすぎですよヨシノさん
それに迷惑にもなるし…
ヨシノ｢今日の夕飯は鯖の味噌煮よ」
『いただきます』
ヨシノさんの鯖の味噌煮には勝てなかった…
ヨシノ｢じゃあ瓦屋さんには連絡しとくわ。
夕飯までゆっくりしててね」
『あ、ありがとうございます…』
あ、シカマルと2人っきりだ…
ずっと一緒だったけど、初めてのような
胸のドキドキ…
ふと横のシカマルを見る
いつも通りのスっとした鼻筋に薄い唇
気だるそうな目に高い位置に結ばれた髪
遠くに行ってしまったシカマルは今
私の隣だ
シカマル｢？なんか顔についてる？」
『…ううん、なんも』
シカマル｢？…そうか」
分かった、やっと分かった
ずっと一緒だったからそれが当たり前だった
けど、そうじゃないんだ
これからは、1人で歩いて行くんだ
シカマルに追いつくように
それで、いつかまた隣を歩きたい
シカマルの隣は、私の場所だ
私とシカマルは幼馴染、それでいて仲がいい
相棒がチョウジなら、私は光になろう
光があれば影が出来る
影が出来れば、シカマルは強い
私は、シカマルの力になりたい
シカマル｢久々に将棋うつか？」
『受けてたつ』
そう、まるで将棋の王と金のように
王を守り、危険なときは王の代わりに死ぬ
もしそのときが来れば、喜んで死のう
王を守るためになら本望だろう
そのためには、明日の試験
必ず合格しなければいけない
.
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絵描きさん(プロフ) - kyokapi23さん» ありがとうございます！！中高一貫でも中学受験で大変だったはずです。お疲れ様でした。小説はまだまだ続きます！受験終わったのでどんどん更新しようと思います！ (2018年1月18日 20時) (
レス) id: 2c9b4e9ca8 (このIDを非表示/違反報告)
kyokapi23(プロフ) - 受験合格おめでとうございます！！私自身、中高一貫生なので受験してないんですけど、やっぱりきついですよね。この話大好きなんで、これから楽しみしてます！受験お疲れ様でした！ (2018年1月18日 20時) (レス) id: aba9acb70a (このIDを非表示/違反報告)
くるぴぃ(プロフ) - 絵描きさんさん» お忙しい中コメレスありがとうございます(*´-`)後悔しないよう頑張りましょう！ (2017年12月27日 0時) (レス) id: 4ec61bd823 (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - くるぴぃさん» コメントありがとうございます！受験大変ですよね…。進路を決めるのは大分悩みましたけど自分にあった学校を見つけられたので、くるぴぃさんもきっと大丈夫です！お互い合格出来るよう頑張りましょう！ (2017年12月26日 10時) (レス) id: 2c9b4e9ca8 (このIDを非表示/違反報告)
くるぴぃ(プロフ) - 私も受験生です…辛いですがお互い頑張りましょう！都内入試大変ですよね！私もいまだに進路決めかねてます笑笑 (2017年12月26日 1時) (レス) id: 4ec61bd823 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵描きさん
| 作成日時：2017年10月11日 19時
