事実 ページ48
さ｢A……。僕、、｣
｢…＿＿じゃなかった。｣
さ｢え？｣
聞こえなかったのか、聞き返してくる
言葉がしっかり出ない
まだ、認めたくないのか
｢キモチワルイじゃ、、なかった……汚いのは……わたしだったっ｣
事実を告げるとまた大粒の涙が落ちてきた
もう、この涙と意味も分からないや
それを聞いた、そいつはビックリしていた
｢だれも、プレッシャーもなにも掛けてなかったのに、、勝手にかけて。
潰れる自分がキモチワルイってなっててっ、
周りに、、、周りがキモチワルイって勝手に思ってた。｣
未来への不安
今の不安
それだけで潰れそうになった
案外自分は弱いんだと実感した
なんでも一人でやろうとしてたし
なのに、寂しいと心のどこかで思ってたんだろうか
さ｢Aは、キモチワルくないよ｣
慰めなのか
そんな言葉をかけられる
さ｢あ、えっと、同情とかじゃなくて、その……｣
「えっと……｣と何かを言いたげにしている
なかなか言葉がまとまらないのか
話そうとしてまた辞めてを繰り返して
いる
さ｢あのね、僕も中学生の時自分がキモチワルイって思ったことあるよ。だってクラスの人たちが僕の事……ハッキリ「キモチワルイ」って言ってきたし……｣
さ｢当然、傷ついたし、男の癖に泣いちゃったし……、でもね自分が自分を「キモチワルイ」って思ったら、生きていく場所もないし、それにつらくなるだけだから……｣
さ｢だから、だからAも自分のことそんなふうに言っちゃダメだよ。｣
ツギハギなのに、無駄に言葉がすんなり耳に入っていく
｢自分のことそんなふうに言っちゃダメだよ。」とか
言われたこともなかった
自分が可哀想だから
自分が特別でいたいから
そんな考えのやつを気にかけるヤツはいない
たとえ、そんなふうに思ってなくて
ただただ苦しいだけでも
声をかけるやつなんていないだろ
｢……うん｣
涙を飲み込んでそう返事をした
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莉羽 - 泣ける作品、ありがとうございます<(_ _*)> (2018年3月28日 5時) (
レス) id: 828d4d6f38 (このIDを非表示/違反報告)
鮎ト(プロフ) - セラさん» ありがとうございます！ (2017年5月19日 22時) (レス) id: e85a25806f (このIDを非表示/違反報告)
セラ - あるぇ？最後らへん、目から水が出てきたよ？あるぇ？← めっつぁおもろかったﾃﾞ←何故関西弁 (2017年5月19日 22時) (レス) id: 91184aff75 (このIDを非表示/違反報告)
鮎ト(プロフ) - 悠さん» ありがとうございます！ (2016年12月28日 16時) (レス) id: eda1c651f3 (このIDを非表示/違反報告)
悠 - もう最後のとこらへん涙目になりながら読んでました。鮎トさんの作品って毎回泣けるから大好きです。新作ガンバッテクダサイ (2016年12月27日 13時) (レス) id: a34e759826 (このIDを非表示/違反報告)
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