＊和解しましょう ページ24
＊*
「ご、ごめんなさいっ、先輩！」
トイレの床に膝をついて、永野さんが謝る。
「えっ、だ、大丈夫ですから、顔を上げてください、永野さん！」
「…私、愛されたかったんです、誰かに…。
今まで、誰かに愛されたっていう実感が、なかったから……」
永野さんは、その綺麗な爪を、自身の手のひらに食い込ませる。
「な、永野さん！綺麗な手が…！」
「あ……」
永野さんの手を取り、ポケットに入っていた絆創膏を取り出す。
「手、洗いましょう？ばい菌入ったら大変ですから」
そう言うと、またこらえきれなくなったように泣き出す永野さん。
「ぜんばいいぃぃ…っ」
「わっ、わわっ！分かりました！分かりましたから、とりあえず先に手をっ、」
「ごめんなざいぃぃっ」
「きゃあ！？」
ぎゅぅぅ、ときつく抱きつかれて、押し倒される。
えんえんと泣くその頭をさっきのように撫でると、甘えるように擦り寄ってくる永野さん。
(ど、どうしよう…！
さっきまで怖いと思ってたのに……)
今では、すごく可愛くて、守ってあげたいと思う。
「先輩……」
「どうしたんですか？って、え……っ」
泣き止んだと思ったら、真剣な表情で永野さんの顔が近づいてきた。
「な、なななな永野さん！？」
「先輩……かわ、いい…」
永野さんが、ぼうっとした瞳で私の顎を取る。
(え、ええ…！？
どういう状況ですか、これ、！？)
抵抗したいけれど、彼女の力は女性のものとは思えないほど強く、床に押し付けられていて力が入らない。
そのまま、彼女の顔が段々と近づいてきて＿＿＿
「やめんか、転校生！」
「わっ！」
バシッ、と何かを叩く音がして、永野さんが私から引き剥がされる。
「中々戻ってこないと思ったら…何してるの、転校生！俺でもやったことないのに！！」
明星くんが永野さんを羽交い締めにしながら怒っていた。
「大丈夫か、先輩！」
氷鷹くんは、ハリセンが何故かすごく似合っていて怖いです。
「先輩、立てるか？」
一緒に来ていたらしい衣更くんと遊木くんは、私の服についたホコリをはらい、立たせてくれた。
…が。
「こ、腰、抜けちゃったみたいで……」
「だ、大丈夫っすか…！？
転校生に何されたんすか…、？」
「い、いや特には……何も…」
永野さんの方を見ると、何故か頬を染めて私の方を見つめていた。
＊*
はい。葉月ちゃん恋に落ちましたね。((
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aya - 続編も楽しみです(*/▽＼*) (2018年10月11日 17時) (
レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - マド姉可愛いもんね！分かる！！んでもって葉月ちゃん可愛すぎる(真顔) (2018年9月15日 23時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
恋@AI(プロフ) - SAKURA♪さん» コメントありがとうございます！ご期待に答えられるように日々精進していきたいです、これからもよろしくお願いします！！ (2018年2月4日 16時) (レス) id: 459c302e28 (このIDを非表示/違反報告)
恋@AI(プロフ) - ゆーゆさん» コメントありがとうございます！なんかハッピーエンドものにしたかったもので…そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2018年2月4日 16時) (レス) id: 459c302e28 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA♪ - 逆ハー最高！！！ヒャッハーー！！！ 次を、楽しみにしています！！ がんばってください！！ (2018年1月31日 20時) (レス) id: 497d452f2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋@AI | 作成日時：2017年4月21日 7時
