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*傷ついた瞳 ページ19

**



「お、大神くん…!ありがと…」


う、と言う前に。
彼は眉間にしわを寄せ、私をじろりと睨んだ。



「馬鹿かッ、先輩!!
ちゃんと自分の身は自分で守んねーと、いつでも助けられるとは限らねーんだぞ!!」

「……っ」



言葉を返す暇もないまま、彼は続けてまくし立てる。



「というか、先輩はもっと危機感を持てよ!こいつが危ねーって分かんないのかよ!?」

「ご、ごめんなさ……いっ」



また、頬に涙が零れる。…私、また泣いてしまった。



(ああもう…!泣きやめ、私…!!
後輩の前でこんなに泣いちゃダメ…!!)



「……!?お、おい!先ぱ…」

「ごめんなさいいいい大神くん!!私なんて生きる価値もないゴミ虫ですよね!!知ってますとも!!けど今のはどうしようもなかったです男と女の力の差なんですっ!!!」

「お、おい…!先輩、落ち着けって!」

「私だって必死で拒もうとしましたよ!?けど、怖くて何もできなかったんです!!迷惑をかけたことは謝りますごめんなさい!!」

「先輩、聞けって!」



うわあああと泣きながらその場を離れる。
最後に、「助けてくれてありがとうございました!!!」と叫びながら。



**



「うっ…うぅ……」

「……大丈夫かい?Aちゃん」

「天祥院くん、、」



___ガーデンテラスの一角で、日々樹くんが紅茶を入れる音が響く。



「私、自分のこと心配して怒ってくれた後輩に、逆切れしちゃったんです…それで、逃げてきてしまって…どうすればいいんでしょう天祥院くん、、」

「おや、Aさんが逆切れするなんて…その声をボイスレコーダーで録って永久保存したかったものです☆」

「茶化さないでください…本気で悩んでるんです……」



ふふ、と天祥院くんは笑った。



「大丈夫だよ。それが君の本心だったのだろう?謝って理由を説明すれば分かってくれるさ。誰も君を傷つけたりしないよ」

「天祥院くん…」

「そうですよAさん!さあ、私の薔薇を受け取ってください…☆囁かな応援ですよ!」

「あ、ありがとうございます!」



その薔薇には、棘がなく、鮮やかな紅をしていた。

*今度こそ、本気で。→←*絡まれる、私。



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aya - 続編も楽しみです(*/▽\*) (2018年10月11日 17時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - マド姉可愛いもんね!分かる!!んでもって葉月ちゃん可愛すぎる(真顔) (2018年9月15日 23時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
恋@AI(プロフ) - SAKURA♪さん» コメントありがとうございます!ご期待に答えられるように日々精進していきたいです、これからもよろしくお願いします!! (2018年2月4日 16時) (レス) id: 459c302e28 (このIDを非表示/違反報告)
恋@AI(プロフ) - ゆーゆさん» コメントありがとうございます!なんかハッピーエンドものにしたかったもので…そう言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます! (2018年2月4日 16時) (レス) id: 459c302e28 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA♪ - 逆ハー最高!!!ヒャッハーー!!! 次を、楽しみにしています!! がんばってください!! (2018年1月31日 20時) (レス) id: 497d452f2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋@AI | 作成日時:2017年4月21日 7時

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