検索窓
今日:10 hit、昨日:17 hit、合計:40,407 hit

*** ページ34

「僕たち嘆きの島の番人は『タルタロス』と『冥府』がある限り、この場所から離れられない。でも既存の世界を一度破壊し、ファントムと共存する世界を再構築すれば……僕たちはどこまでだって行ける!そうでしょ?」

「な……っ!?」

「僕たちにポジティブな気付きを与えてくれてありがとう。ヴィル・シェーンハイトさん」

「アンタたち……嘆きの島に収容されたファントムを解放して、世界を滅茶苦茶にするつもり!?」


もしファントムが解放されたら、世界がブロットで汚染される。高濃度のブロットは人に悪影響だ。実際にどんな影響を与えるかは見てもないから分からない。ただ、ファントムに変異するのも時間の問題だろうな。


「この世界には余計な積み重ね(セーブデータ)が多すぎる。一度リセットしなくちゃ、ニューゲームは始められない。もういちど、ゼロからスタートする」


「『タルタロス』と『冥府』の解放は、その第一歩なんだよ!」


世界を作り変えてどうするんだ?全部リセットするっていうことは今まであったものも失われるってことだろ?それってイデアさんが大事にしてるものまでなくなったらどうするんだろうな。それとも、イデアさんは今大事にしてるものを捨ててでも世界を新しくしたいって?分からないな。


「……フッ、フフフ!アハハハハ!上等じゃない!見直したわ。」

「え?」

「やる前から無理だと決めつけて、ぐじぐじと蹲っているだけの状態より、ずっと健全。アタシはアンタたち兄弟のチャレンジを応援するわ」

「ヴィル先輩!?なにを言ってるんです!」

「本当!?じゃあ、ヴィルさんも僕たちの仲間になってくれる?」


いや、それはないんじゃないか?だって、失うものが多すぎるだろ。


「それはお断りよ」

「えっ……」

「なぜなら、アンタたちと同じで、アタシにも譲れない夢がある。世界で1番美しくなる……という夢がね。残念だけれど今はその道半ば。リセットされるのはとても困るの。夢が叶った後なら、アンタたちが作る新世界でさらに世界一を目指すのもやぶさかじゃないけどね」


「だから……アタシは、アンタたちの計画を全力で潰す」

***→←***



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (102 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2559人がお気に入り
設定タグ:ツイステ , 男主 , not監督生
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2022年1月31日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。