why (ページ15) - 小説/夢小説

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庭に付き今日することを確認しようとしたら、鹿が私たちの気配がわかったのかもう近くにいた。

「ん？お前らもういるのは珍しいなぁ」
シカマルがそんな事をいっていたので余所者の私がいるからかもしれないな、なんて思った。

「まぁ、いいだろう。本来奈良家の庭は他のものは入れない。でもまぁ人手が増えるのは有難いし、火影様の意向もあるしな。今日は餌やり、鹿の手入れかつ健康チェック。あと数の確認だな。とりあえずは。」
「とりあえず、な。」

いつもと変わんねーだろとか言いながら準備をし始めるシカマル。

「あ、あの私は何をしたら良いですか。」
「そうだな。今日は初日だし準備の手伝いと鹿に慣れてもらおうか。」
「え、わっ！」
シカクは言いながらAの背中を軽く押して鹿の前に出した。

鹿達は待ってましたくらいの勢いでゾロゾロとAの周りに来た。そして頬擦りした。
Aはどうしたらいいのかと思ったが警戒や威嚇が感じられないのでとりあえず角を避けながら撫でた。

「Aって言います。よろしくお願いします。」Aは鹿達に挨拶をしながら1匹ずつ見た。

「親父、一般って言ってたよな？何もんなんだアイツ。」
「俺もまだ疑ってはいるが鹿達が懐いてるんだ。悪いやつではない事は確かだ。」
「あ。」
鹿の中でも1番大きな鹿が一体足が悪いのかゆっくりAに近づいてきた。

「、、、こんにちは。Aです。」
あまり目が見えていないのかな。Aは他の鹿達よりも大きく立派な鹿が近づいて来たのに驚きながらも挨拶をした。

(珍しい、優しくいい匂いがするね。)
「え。」
なんだろう。話をしたというより、テレパシーみたいな感じだ。Aは戸惑いながらも鹿に触った。

(あぁ。会話は初めてかい？私は楼。そのまま呼んでくれて構わない。ここの鹿達の長みたいなもんさ。)
「ロウ、、、私だけにきこえるんですか？」

(いいや、でも奈良家のものでも数人しか聞こえはしない。しかし、君は奈良一族ではないね？、、、あぁ。そうか。君が触れているから君の記憶が流れてきている。)
「え！、、、」
Aは動きを止めた。