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Aside
今日は久しぶりの休日
以前なら監視役の人間を付けなければどこも出かけられなかったけど、スコッチの一件以来それは無くなった。
逃げることはないだろうというボスの判断らしい。
それなら志保ちゃんのカウンセリングの任を解かないでほしかったけど…、そんなことを言えばどんな目に遭うか分からない。
何も言わないでおこ。
まぁ、“コイビト”って肩書きで前より頻繁に会うようになったからまだ良いか。
「…監視役も無いことだし、久しぶりに趣味に没頭しますか。」
貴重品だけを手に、私は施設を出た。
都心から電車で1時間、そこからさらにバスを乗り継ぎ20分移動した所にある今回の目的の場所がある。
「ここは昔と変わらないなぁ…。」
県立の美術館、その建物を仰ぎ見る。
一見どこにでもある美術館だけど、ここには特別な作品が展示されている。
今回の目的も、その作品目当てだったりする。
券売機で入場券を買い、受付のお姉さんに券を出せば半券と共に人当たりの良い笑顔を返された。
「初めてのご来館ですか？」
「いえ、まだ小さかった頃に家族と来たことがあります。」
以前来た時は、弟と父さんはエントランスで起きた些細な事件に首を突っ込んでいたし、母さんは企画展示されていた大正時代のファッション展にかじりついていた。
結局私ひとりで見ることになったのだけれど、その時の感動が忘れられず再びここへ来てしまった。
何も知らなかったあの頃と比べて、今はどんな見え方がするのだろう。
怖いもの見たさ、でもあった。
「そうでしたか。来館している方もまだおひとりしかいらっしゃらないので、ゆっくりご観覧頂けるかと思います。」
「え、まだひとりしかいないんですか？」
めちゃくちゃ失礼なことを言ってしまった。
けれどお姉さんは、気にも留めない様子でクスッと笑う。
「あら、意外でした？」
「あの絵があるから、てっきりもっと人がいるのかと思ってました。」
「平日の朝早い時間帯ですしね。いくら有名な絵があろうと常設展のみの県立美術館なんてそんなものですよ。」
ごゆっくり、と言うお姉さんに頭を軽く下げてから、展示室の中へ入った。
お目当ての絵の前には、1人だけ長身の男の人が立っていた。
さっき受付のお姉さんが言っていた人か。
あれ？あの人どこか見覚えのあるような…
「は、」
「っえ、
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仮面タロウ(プロフ) - 深月さん» ですよね！！！夜の美術館とか似合いそうだなぁと思って書きました！いつかは夜のシチュエーションも書いてみたいですね(^^) (2022年8月21日 11時) (
レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
深月(プロフ) - ジン……！！！！休日に一人で美術館巡っているとか可愛すぎます！そして、わかりみが深いです、ジン美術館好きそう（笑）続き楽しみにしています。 (2022年8月16日 21時) (レス) @page44 id: 8da4958f2c (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 小宮瑠璃さん» 嬉しい…！ありがとうございます！！ (2022年7月26日 22時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - あお。さん» コメントありがとうございます！現在元気に3股してます！笑 これから4になるのか、もっと増えるのかは乞うご期待！！ (2022年7月26日 22時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
小宮瑠璃 - 仮面タロウさん» めっさ楽しみですぅっ！！完結まで私はこの作品を推し続けます！！ (2022年7月25日 22時) (レス) id: dbce0c6b80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮面タロウ
| 作成日時：2022年6月28日 12時
