プロポーズされました 45 ページ47
景「A」
A「んー？」
景「俺もそっちのケーキが食べたい」
カップルの真似がしたいのかな…？
A「はい、あーん」
跡部さんは何も言わないでそれを食べる。
A「おいしーい？」
景「あぁ、なかなかだ」
？『先輩！美味しいですか！？』
？『普通』
景「A今度は家で2人きりだからな」
？『先輩！今度は2人きりがいいです！』
？『あっそ』
A「……そうだね！」
ごめんね、跡部さん。
今の跡部さんに言ったんじゃないんだよ。
本当は好きだったのに…
冷たくしてたから…
だから…………
景「そっちのケーキも食べたい」
A「えー！しょうがないなー」
もう後悔しないように素直になるよ。
A「お腹いっぱい！」
景「帰るか」
私と手を繋いでレジをそのまま通り過ぎようとする跡部さん。
A「ちょっと待って！お金！」
景「もう払った」
A「え…」
店員さんは笑顔で「有難うございました！」って言ってる…
A「いつ払ったの？！」
景「Aがトイレに行ってる時だ。」
私が誘ったのに…
A「いくらだった？」
景「秘密だ」
わざと教えてくれないんだ。
払わなくていいってことなんだよね…
A「跡部さん…」
景「なんだ？」
A「ありがとう…」
景「あぁ。」
お礼を言っただけなのに嬉しそうに笑う跡部さんを見て心が温かくなった。
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作者名：翼 | 作成日時：2016年1月2日 22時
