プロポーズされました 38 ページ40
先「転入して早々お前は何をやっているんだ！」
A「だから、私じゃありません一条院って人だよ」
先「一条院さんがそんなことするはずないだろ！」
何回真実を伝えても信じてくれない先生。
だんだん先生の数が増えてきた頃だった。
？「何があったんですか？」
先「理事長っ！」
理事長？
ってことは1番偉い人が登場したのね…
理「先生方、外に出てくれませんかね？」
先「しかし！」
理「私はこの生徒と一対一で話したいんです」
そそくさと出て行く先生方。
理「それで…君は何をしたのかな？」
A「何もしてませんよ」
理「…何があったんですか？」
窓が割れた経緯を話すとため息をひとつつく。
理「なるほど」一条院さんからは僕が言っておくから。」
A「信じるんですね」
理「君は綺麗な目をしているからね」
綺麗な目…か。
そんなはずないのに。
A「理事長、迷惑ついでにもう１つ言ってもいいですか？」
理「なんだね？」
A「ここの教師ろくなのがいないですね」
口に手を当てて苦笑する理事長は雰囲気がなんとなく私に似ている。
理「そうですね…僕もそう思います」
A「変えたほうがいいのでは？」
理「その前にまずは授業を受けてください。」
…もう知ってるんだ。
理「君がハーバード大学を首席で卒業したなんて関係ありませんよ」
A「単位落としちゃいますかね？」
理「落としますよ？君はここの学校の生徒だ。この学校のルールに従ってもらわないと困るからね…」
A「理事長こそいい目をしてますね」
理「ありがとうございます」
生徒指導室から出ると何故か跡部さんがいた。
景「帰るぞ」
A「…なんでいるの？」
理「私が呼びました」
やっぱり理事長の笑顔は私に似ている。
冷血な笑顔。
景「失礼します」
理事長に一礼すると私の肩を抱いて歩き出す。
景「大丈夫か？」
A「なにが？」
景「噂になってたぞ」
噂？
なんの？
わけがわからなくて首を傾げる。
景「お前が暴れて窓を割ったってな」
A「なんじゃそりゃ」
景「解決したんだろ？」
頷くと私の頭を優しく撫でてくる。
なんで詳しく来ないんだろう…
なんで私のこと疑わないんだろう。
なんでそんなに優しくしてくれるんだろう。
なんで？
なんで？
なんで私のこと好きになってくれたの？
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作者名：翼 | 作成日時：2016年1月2日 22時
