プロポーズされました 34 ページ36
教室まで送ってくれた跡部さんは来た道を戻っていった。
そんな様子も絵になる。
A「初めまして、藤野Aです。よろしくお願いします。」
ありきたりな自己紹介をして指定された席に着く。
ちょたと同じクラスだったけど席が離れちゃったのが残念だな…
？「貴女名前は？」
A「…さっき自己紹介したんだけど」
美「私一条院美玲と言うものです」
私の言葉届いてたのかな…
A「藤野Aです」
美「そう…藤野さん」
誰にもわからないように私の足を踏んでくる女。
美「貴女跡部様のなんなのよ、近づかないでよね」
A「残念ながら無理だね」
美「なっ！」
今までこれで全員潰してきたのかわからないけど私には効かない。
A「一緒にいる人は自分で決めたいんだ…貴女に指図されたくないよ」
金持ち学校にもくだらないいじめがあるんだ。
跡部さんは知ってるのかな…？
…どうでもいいけどねー
席から立ち上がり教室の外に出ようとした瞬間ちょたに腕を掴まれた。
A「…どうしたの？」
長「跡部さんに見張るように言われてて…」
跡部さんの馬鹿！
何故私が授業をサボって寝ようとしていたことがわかったんだ！
A「…離してよー」
長「ダーメ！」
ちょたは昔から真面目だったからな…
今更何言っても無駄だよね。
だけど、夜寝れない私にとって朝とお昼の時間は最高の睡眠時間。
これを逃せば間違いなく倒れるな…
長「もうすぐで授業が始まるので席に着いて」
A「ちょた！」
私はちょたに抱きつく。
長「Aちゃん！？」
A「ちょたに抱きついたって言ったら跡部さんはどうするんだろうね♡」
ちょたは固まって動かなくなってしまった。
本当に跡部さんは私のことが好きなんだ…
A「いい子いい子」
ちょたの頭を撫でてから私は教室を出た。
初めて来た学校で寝る場所が決まっていない。
私はとりあえず屋上に行ってみることにした。
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作者名：翼 | 作成日時：2016年1月2日 22時
