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プロポーズされました 33 ページ35
景「早いな」
A「まぁね」
景「この前家に行った時は寝坊してたのにな」
A「あの時限定だよーん」
景「…昨日眠れなかったのか？」
私の顔を覗きこんだ跡部さんは不安そうに私をみつめてきた。
A「今日学校へ行くの楽しみすぎてあんまり眠れなかったの」
笑顔でそう言うと安心したように笑った跡部さん。
なんで跡部さんにバレたんだろ…
隈はなかったしちゃんと笑顔でいたのに。
A「よくわかったね」
景「お前の事は何でもわかるんだよ」
なんでも…か…
A「そうなんだ…」
恋人に言うような甘い言葉。
嬉しいけど…
それ以上に悲しさが私の全てを満たしている。
景「そうだ…Aはなんで家庭部に入りたいんだ？」
A「そう言えば話は途中で終わったんだった。」
景「だから教えてくれ」
A「私ね人に差し入れをしてみたいの…」
漫画を見て憧れた…
なんてそんな甘いもんじゃないけど…
あの子はいつも私に差し入れしてきてくれた。
甘い甘いいちごミルク。
慣れるの大変だったな…
景「そうか…俺以外に差し入れするなよ」
A「わかったよ」
甘すぎる言葉が少しだけ
あの子に似ていた。
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作者名：翼 | 作成日時：2016年1月2日 22時
