プロポーズされました 26 ページ28
A「な…なに？」
景「やりたい部活あるのか？」
A「家庭部」
景「なんでだ？」
この理由を言ってもいいのかな…
なんか納得できないとか言われそうだし。
無難にマネージャーやってればいいのかな…
景「A」
A「ん？」
景「俺に言うことは考えなくていい」
A「…どういうこと？」
景「俺と話すことは思ったことを言え、我慢するな」
A「うん…」
景「家庭部に入りたい理由はなんだ？」
A「……跡部さんはマネージャーの仕事しなくていいって言ったでしょ？」
景「あぁ」
A「だけどそれじゃあダメだと思うの」
跡部さんは私を軽く抱き寄せる。
景「なんでだ？」
A「跡部さんはそれでいいかもしれないけど他の人たちにとったら迷惑かもしれないし…」
1番の理由は…
これは言っていいのかな？
もしかしたら跡部さんはそんな気ないかもしれないし…
景「他にも理由あるんだろ？全部言え」
A「……あのね、私達そのうち恋人になる予定でしょ？」
景「え」
A「え」
やっぱりそんな気なかった？
たまたまプロポーズした女にそんな気はありません的な…？
きっと跡部さんは迷惑そうな顔で私を見てるんだろうな…
顔を上げると跡部さんは嬉しそうにこっちを見て微笑んでた。
A「え」
景「ん？」
A「迷惑じゃなかったの？」
景「迷惑？」
A「だって跡部さん固まってたし」
景「驚いたんだ」
A「驚いた？」
私は意味がわからずに首を傾げた。
まさか変な女って思われてる？
景「Aから恋人っていう単語が出てきたから驚いたんだ。」
A「なんで？」
景「嫌われてると思ったからだ」
A「ん？嫌いじゃないよ？むしろ好きだよ」
そう言った瞬間暖かいぬくもりに包まれた。
跡部さんがしっかり私の背中に腕を回している。
A「確かに…強引なところはあるけど優しいし一緒にいて飽きないよ？」
景「そうか」
抱きしめられているから顔は見えないけど声が嬉しそうだった。
A「ふふっ」
景「どうした？」
A「私が跡部さんのこと嫌いだったら他に結婚してくれる人探さないとなーって思って」
景「お前が俺のこと嫌いでも俺は離す気はなかった」
A「え、なんで？」
景「俺はお前のことが…」
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作者名：翼 | 作成日時：2016年1月2日 22時
