プロポーズされました 11 ページ13
景吾side
Aが部屋に入ってから１時間が経っていた。
母「遅いわね」
景「見てきます」
部屋の場所を聞いて階段をのぼる
Aの部屋の前にはご丁寧に名前のシールが貼ってあった
好きな奴の部屋に入るのはこんなに緊張するもんなのか…
景「お…おい！遅いぞ！」
…返事がない
無視か。
━━バンッ━━
景「俺様を無視するとはいい度胸…」
寝てる…
ちゃっかり布団までかけてやがる
ツンッと頬をつつく
少しうめいて何事もなかったかのように戻る。
Aの唇を指でなぞる
景「起きないとキスするぞ…」
……起きろよ
景「キスするぞ」
ゆっくりキスを落とす
静かな部屋に響くリップ音。
何回も角度を変えて繰り返す
唇を舐めるとAの腰がビクッとする。
景「っ…！」
それで我に帰るとA息がだいぶ乱れてる
景「おい！起きろ！」
今度こそ我慢できなくなりそうで体を思い切り揺する。
目を開け呑気にあくびをするA。
少しぐらい警戒しろよ…
A「溺れる夢見たー！」
…多分それは俺のせいだな
景「荷物を積むぞ、これだけか？」
A「そうだけど…」
Aの荷物を持って階段を降りる
A「え？あ？え？……あ、ありがとう！」
胸が温かくなった。
好きな女にお礼を言われるとこんな気持ちになるのか…
玄関にいる執事に荷物を渡してリビングに戻る。
景「明日はお前の学校に俺も行く」
A「は？いや、なんで？」
あたふたしているのが丸わかりだ。
やはりAは見ていて飽きない
可愛いな…
キスしたい
さっきしたばかりだろ！
Aが寝ている間に…
寝てる時はダメだよな
Aが俺のことを好きになるまでは我慢だな…
A「私の学校じゃなくて自分の学校に行きなよ！」
景「お前が世話になった学校だ。最後に俺も行く。」
俺の言葉を聞いて苦笑いしたAだったが知らんぷりした。
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作者名：翼 | 作成日時：2016年1月2日 22時
