プロポーズされました 9 ページ11
景吾side
Aが買い物に行ったのを見計らってお父さんはさっきより声のトーンを低くして話してきた。
父「それで…どうしてうちの娘にプロポーズしたんだ？」
景「Aさんにはまだ言わないでいただきたいのですが…」
お父さんがゆっくり頷くのを見てから俺は口を開いた。
景「1年前に一目惚れしました。」
父「1年前？娘は今日君にあったと言っていたぞ？」
景「今日みたいにいちごミルクを飲みながら帰っている姿に、1年前一目惚れしたんです。キモい話ですが1年間の間Aさんと話す機会をうかがい、Aさんのことを調べていました。」
驚いた顔をしていたお父さんとお母さんは2人で顔を見合わせてコソコソと何かを話している。
父「……娘のこと本気で好きなんだね？」
景吾「はい、好きです。愛してます。絶対に幸せにします。」
母「キャー！愛してますだってー！」
ふざけて笑っているお母さんはそのままの笑顔で
母「あの子があなたの事好きになれなかったら返してもらうからね？」
一瞬寒気がしたのは気のせいだろう。
A「ただいまー！」
大きな声と大きな足音を立ててリビングの方に近づいてくるA。
そんなところも可愛いと思ってしまう
A「さっき雑誌見たんだけどさ、跡部さんって高校生なんだね！高校生でプロポーズとか凄いね！」
景吾「プロポーズに歳は関係ないぜ」
父「A、明日から跡部さんの家に住むんだぞー？」
A「学校もだよね？」
お父さんはにっこり微笑んで縦に首をふる。
A「……ん。約束したから守るよ」
母「気は早いけど仮結納的なことしちゃうー？！」
A「私結婚しないよ？」
…………は？！
景「……約束は守るって言ったよな？」
A「約束は守るよ！」
どういうことだ？
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作者名：翼 | 作成日時：2016年1月2日 22時
