eのために ページ6
「…赫者」
Aは思わずそう零してしまった。
しかしタキザワはすぐ壁を蹴り跳躍する。
だが直後、亜門が羽赫の針を飛ばす。
タ「！」
針は彼の身体に直撃し、右足を吹っ飛ばした。
「政道ッッ！！」
現状に絶望し、Aが叫喚を上げる。
タ「ッ…」
しかしすぐ遅れを取り戻し、再び亜門と向き合う。
タ「(俺はもう亜門サンみたいに正義の言葉を吐くことも出来ない
罪を犯せばもう引き返せない
あの牢獄で『滝澤政道』は死んだ
もう正しくなんて生きられない
…叶うなら、時間を戻してぇな
…俺だってアンタらみたいに…)」
地面に倒れる彼の脳裏に、カネキと亜門の顔が浮かぶ。
タ「…それが無理になっちまったら…
ヤケクソしかねぇ」
バキキキ、と赫子の音を鳴らし、右足をくっつけて立ち上がる。
タ「(『ヤケクソ』、
『投げやり』とは違う
『たった一つこれだけは』ってのを一つ定める
それを…貫く)」
また亜門に向かって行き、互いの赫子の衝突で衝撃波が飛ぶ。
過剰過ぎるその振動は、戦況を見守っていたクロナとAの方にまで飛んできた。
ク「…っ
A、大丈夫か」
「う、うん」
タ「(真戸、喜べ
亜門さんが帰って来るぜ)」
だんだんと、タキザワの顔の赫子が取れていく。
タ「(自分の未来がパーになった事に気付いたら
誰かの為に生きりゃいいだろ)」
脳裏に、Aの顔が浮かぶ。
次の瞬間、右腕で亜門を貫くと、
亜門の顔の赫子も取れ、元の顔が現れる。
タ「やーっと届いた…赫包…ドンピシャ…」
しかし、またタキザワの顔が赫子で覆われていく。
倒れこむように陥没した穴に落下し、身体も赫子に覆われて行く。
タ「うっ…う…ぐ…ふ…かぱ…
ぽ…ぱか…」
しかし、ここには徐々に狂いだす彼を放っておけない少女がいる。
「…死なせない」
Aは、Rc抑制剤のタンクを穴に落とすと、赫子でタンクに穴を開ける。
すかさず自分も穴へ飛び降り、容体を見守る。
「だ…いじょうぶ…だよね…？」
焦るAだったが、彼の赫子は抑制剤の効果で収まった。
ク「全く…たいした奴だ
帰ろう、亜門上等」
クロナはタキザワ達の方を見ながら、亜門を背負う。
タ「あ…あ…？」
出せる声を出したタキザワに、Aはしゃがみ、彼の顔を見ながら応える。
「…やっと、助けられた」
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すぴか@ぼちぼち復活(プロフ) - ﾜﾀｱﾒさん» ありがとうございます・・・・（；＿；）頑張ります！ (2018年7月22日 9時) (
レス) id: 608f9a22d1 (このIDを非表示/違反報告)
すぴか@ぼちぼち復活(プロフ) - 黒亜さん» ありがとうございます（ ; ; ）頑張ります！ (2018年7月22日 9時) (レス) id: 608f9a22d1 (このIDを非表示/違反報告)
ﾜﾀｱﾒ - 俺は＿＿の続き気になる！更新頑張ってください！ (2018年5月27日 23時) (レス) id: 261bc1b2af (このIDを非表示/違反報告)
黒亜 - 「俺は＿＿」の続きが気になります！更新はいつでも良いです！頑張って下さい！！ (2018年3月10日 18時) (レス) id: c70f4334db (このIDを非表示/違反報告)
みつ(プロフ) - すぴか@ぼちぼち復活さん» 楽しみにお待ちしております^^*応援してます！！ (2017年11月27日 22時) (レス) id: ca2d0dac7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すぴか | 作成日時：2017年2月20日 20時
