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story177 ページ29

***





母が居なくなった後、
急に真緒が大きくため息をついた。




「はぁ」


「…」


「何でそんな機嫌わりぃの?」


「悪くないもん」


「口尖ってる」


「ふーん」


「あーあ、可愛い顔が台無しだぞ」


「私が好きな人は口尖ってても可愛いって言うんじゃないのーっ」


「いや思ってるけどさ」


「まじか…」


「あーー…てか、この前凛月に邪魔されたからな。全然話出来なかったし」


「あの時の真緒史上最高に変だった」


「そうさせたのはA」


「私のせいかよ」


「うん。だから罰ゲーム」


「え…」




真緒は微笑むと思いっきり
私を抱きしめてきた。




「ちょっ、明星さん居るのに…!」


「あいつ全部知ってるから大丈夫」


「俺は気にしなくていーからねぇ」


「えぇっ!?」


「な?」


「真緒…」


「困らせたくないけど俺我慢出来ない」


「私には我慢しろって言ったのに…」


「ごめん」





あの時とは違って優しく私を扱ってくれる
髪を撫でる手がその証拠。




「言っとくけど私、真緒の事肯定できないかもしれないよ…」


「そこは俺が自分で何とかする」


「…」


「Aにも惚れてもらえるようにな」


「私に真緒は勿体無いから」


「そんな事ない」


「もう…」




何言ってもダメか。
そう思ってたら…





『いらっしゃいませ店長』


「うん、みんなお疲れ〜」


『店長だっ!』


『来てくれるなんて珍しいっ』


「はーい、業務中は静かにね」


『はい!』


「…おい、まじかよ」


「じゃあこの店って…」


「…あれ…ま〜くんにA」


「凛月の店」


「うん、俺の店〜」


「うそ…」


「凄いでしょ〜、俺オーナーだから」


「知らなかったな」


「うん」


「そーなの、じゃあ覚えといて。…て言うか、その前に何か説明する事あるよね?特にA」


「え?」


「ま〜くんに寝返ったの?」


「あ…」




真緒に抱きつかれたままだった…。






***

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ロキ(プロフ) - Rio@レオぴの虜さん» コメントありがとうございます!シリーズ多くて読むの大変だと思いますが、是非これからも読んでもらえると嬉しいですっ(;ω;)頑張りますね!! (2017年2月1日 19時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます!好きになっていただけて良かったです!!頑張らせていただきますねっ!!!((。´・ω・)。´_ _))ペコリ (2017年2月1日 19時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - 蓮華さん» コメントありがとうございます!最初の作品から読んでいただけてるなんて本当に嬉しいです((>ω<。)))蓮華さんや皆さんの期待に応えられるようにこれからも頑張りたいと思いますっ。引き続き愛読よろしくお願いします!! (2017年2月1日 19時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
Rio@レオぴの虜 - ホンマにロキさんのこのシリーズ最高ですっ!めっちゃ泣けるし話の内容もとってもいいですっ!これからも更新頑張ってください♪ (2017年1月25日 17時) (レス) id: ab48ffeaa4 (このIDを非表示/違反報告)
リン - このシリーズ作で何回泣いたことか、、、。大好きです!応援してます!これからも楽しみにしてます! (2017年1月17日 22時) (レス) id: 71503843a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロキ | 作成日時:2016年12月30日 0時

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