喜んで-seventh-《あんスタ》

story347 ページ50

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「ぱぱ、ままのことどんぐらい好き？」




そして凄く突然。




「ははっ、ドングリくらい」


「ちっさ！」


「ドングリなめんな」


「意味わかんないから…」


「ふーん、じゃあ僕の勝ちだねっ」


「はい？」


「僕、ままのこといっぱい、いーっぱい好き！」


「凛音〜〜っ！私もだよ！」


「…」


「まま、ままはぱぱ、どんぐらい好き？」


「えっ！？」


「…」


「ねっ、どんぐらいー？」


「…そうだなぁ…凛音と同じくらいだよ」


「僕？」


「うん。私は凛音と凛月、どっちも同じくらい愛してるよ」


「だってぱぱ！」


「っ！？な、なんで俺に振るのさ…」


「ぱぱ！ままが大好きだって！」


「は、はぁ？気持ち悪いし！」


「酷くない！？」


「俺はホントにドングリくらいだから！」


「ドングリねぇ…」




あまりにも小さすぎる旦那の愛。




「でも！僕の方が、まま好きだから！僕、ままとけっこんする！」


「ど、どこで覚えたのそんなセリフ！？」


「…！？」


「テレビ！」


「あ、そうなの…。ま、ぱぱが私の事愛してくれないなら凛音に愛してもらおうかなぁ」


「誰も愛してないとか言ってないし…」


「えへへ」


「凛音、仮にもままは俺のだから？凛音に貸してるだけだしっ。自立するまではしょーがないから貸してあげるけど、ホントは俺のだから！！」


「うん？」


「あらら、ムキになっちゃって。かーわい」


「はいお前後で処刑な」


「ごめんなさいウソです！」





***

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