【黒バス】赤司様の想い人様っ?!

第26話 ページ28

「その結婚式、待ってくれ………っ！」




「え?!せ……ロミオ?!」


「ちょっ……何入ってきてるんスか！」


…………無我夢中で飛び出してきたは良いものの、この先どうするか決めていなかった……。



とにかく、なんとか話を続けないと。





「僕は戻って参りました！ジュリエット、あなたの元に、あなたの為に！……僕と一緒に、来てくれますね？」




実は、今の台詞は、本当に、本心から出たものだった。

Aは、どういう反応をするだろうか。



先程とは違う、不快ではない息苦しさに襲われる。


すると彼女は、驚きに染まった顔を、ゆっくりと緩ませ。

短く


「はい……！」




とだけ答えた。



「ちょっ……待つッスよ、あk((…ロミオ。ジュリエットはオレと結婚するんスよ。」



チッ…………駄犬が。

黙っておけばいいものを。



「悪いな、パリス。ジュリエットは僕を選んだんだ。…………お前になど渡すものか。」


小さく呟くと、黄瀬は怯えたような顔をした。




……さて、これからどうしよう。


本当に何も考えていなかったからな。



計画など皆無のまま、









オレはAの手を引いて、会場をあとにした。

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