【黒バス】赤司様の想い人様っ?!

第21話 ページ23

【回想】

「……と言うわけで、オレたちは帝光祭で劇を行うことになった。」


言い終わる前から、どこか期待を込めたざわめきが空間を支配する。




全く、ここには「なぜ運動部が文化祭で出し物をするのか」という疑問を持てる奴はいないのか？



いないのか。

「この先、全中まで大きな試合もないので、今日の部活は劇の内容を決めることとする。」





まぁ、これである程度オレは休めるだろう。


そう考えていたが、甘かったようだ。



「あ、その事なんだけどね、『ロミオとジュリエット』をやったらどうかな？」



「「「おぉ〜〜〜！！」」」



は？

ロミオとジュリエット？



あの悲恋の元祖とも呼ぶべき作品か？





あんな作品をたかが中学生がやっていいものなのか………？


「良いんじゃねぇの？」



「う〜ん、配役どうするかな……」

おい、まだ決まった訳じゃないぞ?!



「い、いや、それは流石に…………。」




「あの！明るいお祭りにデッドエンドはどうかと……。」



そうだ、そうだよな、うん！！



「なので









最後の部分、許嫁と結婚させられるところで終わらせてみてはどうですか?!」

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