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第12話 ページ14

「恋なんじゃないですか、それ。」


「………っ?!」



練習後、一番口の堅そうな黒子にこの症状を話してみたところ、そう答えられた。




“恋”。




無論単語自体はオレでも、聞いたことはある。


それが一つの心因疾患のようなものであることも。




「じ、冗談を言うんじゃない、黒子!オレは真剣に聞いt((」

「ボクだって真剣ですよ。冗談は苦手ですし。」





………それもそうだな。


「実際見てても、赤司君が彼女のこと、好きっぽいのは解ります。」


「なっ……そ、そう、か……?」




「はい。……正直、ボクもそういうのはよく解らないです。が、本では。そんな状態を恋と呼んでいましたよ?」


「そういう、ものなのか。」


「多分。……まぁ、ボクで良ければ、相談乗りますから。」





……これまで、そういうものはオレには不要なものだと思い。

むしろそんな“病”にかかる奴らを憐れんでさえいた。





けれど、案外悪いものじゃない。



そう、オレは疾患とまで切り捨てたこの感情を、歓迎していたのだ。




意外と自由なところがあるキミに、振り回されるのも良いかもしれないと。





ほら、そう考えている今だって。









「征君〜!征君って家どっち方面?もし駅の方だったら、一緒に帰ろ〜?」

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夏輝@deceiver(プロフ) - シンタロー化社会なうさん» うおwこっちのコメ見逃してた(-人-)スマソ文才なんてないさwwww閲覧&コメントさんきゅーな!wwwwwww (2015年11月11日 0時) (レス) id: 9fe685f8d5 (このIDを非表示/違反報告)
シンタロー化社会なう(プロフ) - 夏輝すごいね!?尊敬に値するよ!その文才分けてほしぃw (2015年11月10日 14時) (レス) id: 850ef1cb1d (このIDを非表示/違反報告)
夏輝(プロフ) - 水樹舞さん» 文才ないのは事実なのだよ?←ありがとうございます!www征ちゃんは基本ヘタレだw何故か?その方が俺得だから((キリっ←精進させていただきますw (2015年5月9日 22時) (レス) id: f43168ab27 (このIDを非表示/違反報告)
水樹舞 - 文才ないって言ったのどこの誰だ?w全然、うまいじゃん。読みやすかったし!赤司の性格がハッキリしてるわーww更新ガンバ!! (2015年5月9日 22時) (レス) id: 4fe470ed05 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏輝@deceiver | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/natsu23321  
作成日時:2015年5月6日 23時

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