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No.44*チョコレート ページ11

華恋side


葵の声が医務室に響き渡る。

これで良かったんだよね?

良かったん……だよね…

後は___

「華恋」

「どうしたの?乱歩さん?」

「辞めるんだ」

やっぱり、乱歩さんにはバレちゃうか

「うーん、乱歩さんに辞めてって言われても辞めれないよ」

へにゃりと笑うと、顔を歪めた乱歩さん。

「華恋ちゃんは何をしようとしてるの?」






「戻るんだよ。私が戻れば皆は傷つかない……でしょ?」

皆の息を呑む声が聞こえた。

私が選んだ選択は、


自己犠牲


「内側に入って、分裂させたら早く終わるでしょ?」

私の問いに誰一人として応えることは無い。

「華恋は馬鹿だねぇ。本当に傷付く人が居ないと思ってるの?皆が傷つかないとしても私は傷付くよ。」

治は、私を見ているもののそこには私は居らず、ずっと遠くを見て話している様に見えた。

「俺の理想には華恋、ましてや葵が傷付くとは書いていない」

「ポートマフィアを舐めて貰っちゃ困るぜ?」

……何で、私の周りにはこんな優しい人が多いの、かな?

苦しくなっちゃうよ…。

「乱歩さん、今回はどういう作戦で行きますか?」

「まず、人数や異能を調べないとね!出没地を言うから、そこに分かれて行って」

治と乱歩さんを筆頭に皆、淡々と準備を始めていく。

「華恋ちゃん、ここは変な人ばっかりだから予想通り行く事なんて滅多に無いよ?」

苦笑しつつ話す敦を見て、クスッと笑う。

「そうだね、そこまで考えて無かったや」


私は、間違っていみたたいだ

ここでは一人では無い

もう、違うんだ

「社長と森さん、僕と与謝野さんとは留守番ね」

葵は留守番じゃないの?

「国木田と谷崎、賢治と敦、太宰と葵、華恋と素敵帽子君に分かれてそれぞれ2箇所ずつ回ってきてね」

「乱歩さん、なんで葵は留守番じゃないの?」

葵を連れ出したら危ないのに…

「何もしてない方が辛いって分かるからだよ。まぁ、太宰一人にしても良いのだけどね」

何もしてない方が辛いか…

「おい、小鳥遊。」

「何ですか?中原さん」

「行くぞ」

中原さんが立ち上がり探偵社から出て行こうとする。

「待ちたまえ、中也」

「何だよ」

「華恋に傷付けたら、許さないからね」

「誰に言ってんだよ。手前こそ葵になんかしたらどうなるか分かってんだろうな」

「勿論」

私は中原さんと探偵社を出たのであった

No.45*龍神邪炎→←番外編【クリスマス】4



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作者名:龍神邪炎&チョコレート x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年12月19日 14時

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