第４話 ページ6
「カラ松君。暇だね｣
『あぁ、そうだな……』
「カラ松君。私好きな人いるなんて嘘だよ？｣
『あぁ、そうだな……って、え？』
「嘘だよ？｣
今ここで嘘と言わないと、多分一生私の気持ちは届けられない。
『そ、そうなのか………そうか』
カラ松君は一瞬険しい顔をしたが、へにゃぁと微笑んだような気がした。
……私に好きな人がいないのがそんなにも嬉しいことなんだろうか。
まぁ、それは置いといて。
「カラ松君、買い物行かない？｣
『えっ？…いやしかし、Brother達には家で待ってろと言われて……』
「全部奢るから｣
『行く』
切り替わりはや。
「じゃ、行こ！｣
カラ松君の腕を引っ張って着いた先は。
服屋。
「カラ松君に似合う服を選ぼう｣
『フッ…俺にはあのファッションが１番似合っているとおm「中はいろ！｣…はい』
これがいいんじゃない？って差し出して
試着室で着替えさせている間に気付いたんだけど、
さっき、カラ松君の腕引っ張ってた。
改めて手を見る。
きゃぁぁぁあ！！腕予想以上に硬かったぁぁ！
しかも自然だったぁぁぁあ！！
やばいかっこi『沙羅？着替え終わったぞ』
「えっ！見せて見せて！！｣
シャッとカーテンを開けて出てきたのは。
ライトブルーのデニムにグレーのカットソー。
そして、ブラックのアウターを身にまとったカラ松君。
その姿はもう誰でも一目惚れしそうなカッコ良さで。
「か、かっこいい………！｣
『えっ』
「あっ！！！｣
気づいた時には遅く、口から漏らしてしまった。
必死に口を手で塞ぐも、顔は赤くなるばかりだ。
どうしよう引かれたよねやばい。
『……そうか。ありがとな！』
「よし買おう｣
『えっ』
『毎度ありがとうございましたー！』
「やっぱり腕は捲るんだ｣
『あぁ、こっちの方が良いからな』
それにしても、やっぱりカッコイイ…！
もうどこぞのモデル何かじゃないのかって思うくらい。
「…次どこ行きたい？｣
『あ、俺は……………………………………』
「ふふ、無さそうだね。ごめんね？無理やり連れてきちゃって……｣
『いや！むしろありがとう！』
「？…まぁいいや。じゃぁさ、次あそこ行こ！｣
私が指さした先には、【スタバァ】と看板に書いてある店。
『いらっしゃいま………って、え！？』
「アレ！？カラ松君が二人！？｣
そこにいたのは
目が大きくて、カラ松君と同じ顔をした人。
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作者名：妄想腐女子 | 作成日時：2018年3月13日 9時
