第２話 ページ4
私の初恋が芽生えたのは、
ある夕方の日。
私はストレスを溜め込んでしまい、
ある公園で遂に泣き出してしまった。
その時公園では貸し切り状態だったからね。
だけど、ここにあの人が来るなんて、
夢にも思ってなかった。
『……どうしたんだ？girl。』
「……えっ？………！！！｣
誰かの声がして見てみると、すぐ目の前に男性の顔。
ぎゃあ！と悲鳴をあげて後に倒れそうになった私を両手で抱くように支えてくれた。
その時、初めて胸の高鳴りを感じた。
「……っあ、ありがとうございます……｣
抱かれた時、ふわぁっと香水のいい香りがした。
何故かそれには安心感を抱いていて。
『……ところで、どうして泣いていたんだ？』
サングラスを外した男性の顔は、整っていて、
まさにイケメン！！って感じだった。
「……え、あ。聞いてくれるんですか…？｣
『勿論だ。girlが泣いているのだからな』
会社のストレス。
上司の嫌味。
全てぶちまけた。
それを有無も言わさずうんうん、と相槌を打ちながら聞いてくれた。
やっぱり、口に出すとスッキリした。
「…あ、聞いてくれてありがとうございました………！｣
ぺこり、と頭を下げた。
『フッ…気にするな。だがそんなに溜め込んじゃ駄目だぞ？』
チラリ、と彼を見ると。
上がっていた眉毛を下げて微笑む彼。
あぁ、この瞬間にわかった。
私は彼に【恋】をした。
『…あ、あの。名前は…なんと言うんだ？』
「…な、名前。…松岡沙羅です…！｣
彼の方から聞いてくれた事に内心驚きと喜びの気持ちがあった。
「貴方の…名前は…？｣
『俺か？俺は松野カラ松だ』
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作者名：妄想腐女子 | 作成日時：2018年3月13日 9時
