青色の貴方と。【カラ松】 (ページ19)

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第１７話ページ19

『……え？カラ松……アイツがか』

今にも人を殴りそうなゆいを止める。

『で、でも沙羅っ……』

「いいんだよ。私なんかより全然美人だから………しょうがないから……｣

『……泣きながら言っても説得力無いよ？…ほら、大丈夫じゃないでしょ？』

「……っうん……！大丈夫じゃないよぉ…｣

私は店内なので声を殺して泣いた。

ゆいは本当にいい友達だ。

「…ハァ、落ち着いた…かも｣

もうこれ以上涙は出ないってくらい泣いた。

「ありがとね、ゆ………い………｣

『…っえ？どうしたの…』

『口に星屑がついてるぜぇ』

『えっ…？』

『動かないで』

「……ッ……！｣

私はガタッと大きな音を立てて椅子から立っていた。

『え、沙羅…？』

スタスタと足早にカラ松くんの所へ向かい、

「…カラ松君って、好きな人いたんだね｣

『…っえ、何を』

「私、応援するよ｣

頑張って、そう一言残して私は家に帰った。

途中で呼び止める友達も無視して。

……ゆい、ごめんね。

カラ松side
まさかここに沙羅が来ていたなんて夢にも思わなかった。

そして、彼女は俺に

「応援する｣、「頑張って｣

そう残して去った。

違うよ。違うんだよ………。

俺が好きなのは………。

俺は彼女を止めようとしなかった。今になって後悔している。

あぁ、何故こう上手くいかないんだ。