青色の貴方と。【カラ松】 (ページ16)

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第１４話ページ16

カラ松side
俺はレンタル彼女をしている。

え？沙羅がいるのになんでかって？

……少しでも、妬いてくれるかと思ったんだ。

俺の事、もし好きなら…妬いてくれると思った。けど、そうじゃないみたいだ。

しかし、前に橋でイヤ代を口説いた時、イヤ代の視線が俺の後ろに行っていたので後ろを振り向いてみた。

そこには走り去る沙羅の姿が。

多分人違いだと思った。

しかし、前俺はやらかしてしまったんだ。

帰っている途中、トド松と沙羅らしき姿を見かけて声をかけようとした。

だが、沙羅は泣いているようだった。

…まさかトド松が？

『…………トド松？』

こちらに気付き、後ろを振り返った2人。

俺は考えるよりも先に行動に出ていた。

『……ッ！何故泣かせているんだ！おい
トド松！！』

怒りの感情に任せて俺はトド松の胸倉を掴みあげていた。

『……本当に沙羅ちゃんを泣かせたのは誰のせいだと思ってんの？カラ松兄さん』

『………は？』

『それが分からないなら、沙羅ちゃんを悲しませるだけだよ』

俺は分からなかった。

何故沙羅は泣いているんだ？
トド松じゃあない？

力が抜けてしまって、トド松の胸倉から手を離していた。

俺は１人、分からないまま俯いていた。