6曲目 ページ7
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道がわからないから教室に戻ろうにも購買に行こうにも出来ない。
困った困った。
転校初日、地図でも貰えばよかったなぁ。
前の学校より広いよ。
「ちょっとぉ、そんなとこに突っ立ってられると邪魔なんだけどぉ〜？」
不意にかけられた言葉に後ろを振り返るとガミさんとはまた違ったふんわりくるくるな銀色の髪のお兄さん。
瞳の色が冷たいアイスブルーなのにどこか優しさが含まれていて、思わずじっと見つめてしまう。
「あんまりジロジロ見ないでよねぇ〜っていうかアンタ誰ぇ？見たことないんだけど」
「はっ！ごめんなさい！あまりにも綺麗な目をしてるからつい…」
「なっ…！そう言えば許されるとでも思ったわけぇ！？」
本当のことを言っただけなのに怒るその人はどこか嬉しそうで、本当に怒ってるわけではなさそう。
はぁ、と大きなため息を吐いたその人はボクをじっと見つめると眉間に皺を寄せた。
「あっ…と、ボク、2-Aの不知火 A…です。今日転校してきました…」
「ふぅ〜ん？不知火ねぇ。アンタみたいのがアイドルになれるわけぇ？ま、俺に関係無いけどぉ」
じゃあね、と手をひらひらさせながら何事も無かったかのように立ち去ろうとしたその人の腕を思わず捕まえてしまう。
ギョッとした顔でボクを振り返ったその人なんてお構い無しだ。
ボクは迷子なのだ！！
「こっ、購買に…」
「はぁ？」
「購買に連れてってください！迷子なのです！」
「はぁ〜？なんで俺が……」
もうもしかしたら何も残ってないかもしれない。
楽しみにしていたお昼ごはん。
そして楽しみにしていたみんなと食べる時間。
もうこの人に託すしかないと思うと自然に視界が少しボヤけてきたのがわかった。
「ちょっ…なんなのぉ？」
「うぅ…お昼ごはん食べたい…購買も教室もわかんないの…」
本当に涙が零れ落ちそうなところでその人は顔を片手で覆ってまたため息をついた。
「…3-Aの瀬名泉」
「へ？」
「もう二回も言わないからぁ。さっさとしなよ」
背中を向けてスタスタと歩き出すその人───瀬名先輩。
さっき見た優しい瞳を思い浮かべ、当たりのきつい話し方や態度なのにこうしてワガママを聞いてくれた先輩に胸が少しぽかぽかした。
「瀬名先輩っ、歩くの早いですっ」
「足が長いからじゃな〜い？」
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しずく - 続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年10月6日 21時) (
レス) id: a4e426e33d (このIDを非表示/違反報告)
Tadashi Horimoto(プロフ) - 続きが楽しみです！！更新頑張ってください！！ (2018年4月24日 23時) (レス) id: b94121db0d (このIDを非表示/違反報告)
『 』(プロフ) - 面白かったです！夢主可愛い…！更新頑張ってください！ (2017年7月27日 11時) (レス) id: 167c4770ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澪@接久 | 作成日時：2017年7月23日 21時
