続き ページ14
風雅《心理学》→？？
KP「風雅は依頼人が心から悲しんでいると感じる。嘘を言っているようには見えないな」
イタク「成功……か？」
猩影「これだとわからねえな……なら」
影山「……風雅、事件の経緯と加藤霧夜の様子を聞け」
猩影「そう言って影山は風雅に丸投げしやす」
イタク「おい。……風雅は依頼人の見ていない所でその言葉に頷いてから依頼人に話しかけるぞ」
風雅「辛いかと思われますが……息子さんが行方不明になる前日の話を聞いてもよろしいですか？」
加藤「はい……一週間前、息子は友達と遊びに行くと言って午後6時ぐらいに家を出て行きました。息子は大学生でしたし、一週間に一度ぐらいは夜に遊びに行くことはありましたのでその時は気にしていなかったのですが……夜の12時を過ぎても帰ってこないので流石に心配になって電話したんです。でも……電話が繋がらなくて……事件が一週間前に起こっていたので心配になって夜に警察に電話しました。翌朝から捜索したのですが息子は見つからず……」
風雅「しかし……この依頼の内容を見る限り、息子さん……霧夜さんは戻ってきたんですよね？」
加藤「ええ……そうです。つい一昨日、息子は家の前に帰ってきました。私は嬉しくてつい駆け寄りました。ですが息子は私を見ると……」
風雅「貴方を見ると……？」
KP「彼女の身体がガタガタと震え出す。その時の光景が彼女の脳裏に過ぎったのかもしれない。彼女の開かれた眼に恐怖が映る。しかし、彼女は恐怖に囚われつつもその先を言った」
加藤「私を見ると……まるで鬼でも見たかのような表情をして……叫んだんです」
『うわぁぁぁああああああああ!!!!!!!!来るなぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!!!!』
風雅/影山「…………………………」
加藤「そう叫んで、白目を向いて倒れたんです……」
風雅「……その後は……どうなったんですか？」
加藤「救急車を呼んで息子を搬送してもらいました……それ以来、面会もまともにさせてもらえず……総合病院の先生も手の施しようがないと……」
風雅「それで私宛の紹介状を書いてもらったのですね。成り行きはわかりました。私でよろしければ診てみましょう」
加藤「……っありがとうございます!!」
風雅「あともう一つ……依頼書も入っているのですがこれは事件の調査……ということでよろしいでしょうか？」
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作者名：rinas | 作成日時：2016年9月17日 17時
