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やめてもう。
そんな可愛い笑顔見せないでお願いだから。
出もしていない鼻血を止めるように手で鼻を抑える。
羨ましいな、越前。
女の私が言うことではないが、ずるい。
非常にずるい。
こうなったら私も王子様になりたい。
「もういい。行くよ、竜崎」
「え、あっ、ま、待ってリョーマくん！」
痺れを切らした越前くんはふいっと顔を背けて
素っ気なく彼女の名を読んだ。
どうやら、チビと罵られた上に
王様にいいところを持ってかれたことで
若干その御機嫌を損ねてしまっているようだ。
その越前くんの後ろを追いかけながらも
またお話してくださいと律儀に頭を下げていった
おさげちゃんないし桜乃ちゃんにデレデレしながら手を振った。
マジで可愛い。
またお話してくださいはこっちの台詞。
かと思えば、突然パンッと軽く頭を叩かれた。
私の頭を叩いた王様の顔を見上げると
彼らの後ろ姿を見つめていた目を逸らし横目でじとりと睨まれる。
……っていうか、痛いな。
「……もう少し頭使えねぇのかてめぇは」
「……すみません」
「ハッ、謝るくらいなら
無闇に突っ込んだりすんじゃねーよ」
「だって、ほっとけないでしょう。流石に」
誰もいなかったし。
叩かれた頭をさすりながらツンと言い放つ。
「だからってテメーが間に入ったところで何の意味があんだよ。
はいそうですかで帰ってくれるわけねーだろ馬鹿が」
「口わっる……」
「てめぇがそういうことするからだろ」
「……でも、助けてくれたじゃないですか」
「たまたまだっての。いつでもいる訳じゃねえ。
分かったら二度とやんじゃねえぞ馬鹿女」
そう言って彼は踵を返した。
彼の背中を見つめながら、小さく笑う。
……確かにいつも偉そうだけど
跡部先輩はいくら怒ってても流石に女の子の頭叩いたり、
そこまで尖った言い方しないってば。
でも。
「……ありがとうございます、
その言葉に少し歩みを止めた彼は、
振り向きもせず後ろ手にヒラっと手をかざし去っていった。
プリッ。
聞き覚えのある擬音語を残した彼に、
まだまだだね。
そう呟いてみた。
本日の猪突猛進ワード
「女の子少なかったんで心細くて……嬉しいです！」
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優(プロフ) - 財堂若也さん» 嬉しいコメントありがとうございます＿|＼○＿ 了解しましたw そのうち絡ませようとは思ってたのですが、出来るだけ早めに登場させたいと思います！ リクエストありがとうございます！ 助かります(´；ω；｀) (2021年3月1日 22時) (
レス) id: 28668178f9 (このIDを非表示/違反報告)
財堂若也 - 初コメ失礼します。跡部様がぶっ飛んでて面白いです!リクエストなんですけど、四天宝寺の白石くんと絡んでほしいです!白石くんの絶 頂を聞いた夢主ちゃんの反応がみてみたいです!無理にというわけではないので書かなくても大丈夫です!これからのお話楽しみにしてます! (2021年3月1日 22時) (レス) id: 7fa4fbfbfc (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 時雨さん» 基本手塚さんのがマトモなのに、跡部×手塚だと何故だか跡部様が常識人に見える手塚マジック…… 叩きつけられたジャージを無言で拾う手塚さんを想像するとまた笑えます(一度で二度美味しい) またそのうち2人の掛け合い書きますww (2021年2月7日 20時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - ありがとうございました!!やっぱり、手塚と跡部様のかみ合わない感じ、たまらなく面白いですよねww跡部様、かわいそうだったなぁ…wそして地に叩きつけられたジャージを拾いに行きたい、手塚の雌猫の私でした。 (2021年2月7日 14時) (レス) id: 9ccfd786f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：2ytluvuusham081 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/
作成日時：2021年1月10日 14時
