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何がまずいって、私の隠し事の下手さである。
顔に出てしまうのはもちろん、あからさまに挙動不審になる時点で
隠し事がバレないことはまず無い。
あるとすれば宍戸先輩のような鈍い相手なら騙せるものでも
勘の鋭い相手を欺けるほどのポーカーフェイスは
生憎持ち合わせていない。
ついでに言ってしまえば、
昨日のことを無駄に思い出してしまったせいで
今にもニヤけそうだ。
なんてタイミングで思い出してしまったんだろうか。
ニヤけそうになる顔を抑えるあまり
気づかないうちに百面相をしていたようだ。
いつしかの日吉くんのテイクバック同様
跡部先輩が顔を引き攣らせながら私を見ていた。
「……何がしたいんだ一体」
「いえ、毎朝の習慣である顔の柔軟体操を忘れていたので」
「必要なのか、それ。
何の意味があってそんなことしているんだお前は」
「特に意味はありません。表情豊かにする練習です」
「十分すぎるくらい豊かだったがな」
「ありがとうございます。練習の甲斐がありました」
「……」
うわぁ……明らかに怪しんでるよあの顔……
隠し事がある、とまではバレてなくとも
完全に嘘だとはバレているようだ。
本当に疎ましい、その観察眼。
いっそのことその目抉ったろかと
サイコパスのような思考を生み出し始めた刹那、
信号待ちの車の中でコンコン、と窓ガラスを叩く音がした。
「あ、やーっぱり跡部君だ！ やっほー」
その音に反応した運転手さんが
跡部先輩の横のウィンドウガラスを開ければ
叩いた主であろう人物は陽気に言葉を放った。
オレンジ色の髪にま白い制服を着衣している彼は
ハッ、と鼻で笑った跡部先輩へニコニコ笑いかけている。
「……何の用だ、千石」
「あれれ？ なんかご機嫌斜めかい、跡部君」
「何の用だって聞いてんだよ」
「あぁ、そうそう。乗せてってくれない？」
「アーン……？」
「まぁまぁ、もう信号も変わっちゃうし、
とりあえずおじゃましまーす」
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優(プロフ) - 財堂若也さん» 応援コメントありがとうございます！ 一応ラストスパートかけているつもりですが文章力と発想力が乏しくオチを見失いかけておりますw あと2シーズンくらいは要するかもしれません…すみません…気長に見ていただけると幸いです… (2020年12月31日 20時) (
レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
財堂若也 - ラストスパートかかってきた感じですか？更新頑張ってください！ (2020年12月31日 19時) (レス) id: 7fa4fbfbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：2ytluvuusham081 | 作成日時：2020年12月29日 12時
