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「……は?」
待って、今なんて言ったこの人?
え? 嘘? もしかして挨拶させろって言った?
誰に? 私の父親に? 嘘でしょ??
私の聞き間違いかと
その場から動こうとしない跡部先輩の顔を覗き込んだ。
「あの、挨拶させろ、って誰に、です?」
「お前の父親だ」
「……えっと、なんで、ですかね」
「来ればわかる。……っても、今は時間がねえな。
お前の父親は今日は家にいるのか」
「え、あ、多分……夏季休暇なんで……」
「なら、帰りに寄る。とりあえず今は行くぞ」
えぇ……
えぇぇ……
こうなったら跡部先輩も引き下がることを知らない。
父と同じだ。
助手席に乗っていた樺地くんにペコッと頭を下げれば
聞きなれた「ウス」の一言が返ってきた。
意味もなく「ウス」と返した瞬間、
跡部先輩が乗り込んできて。
彼の顔を見て、ふっとあることが思い返された。
“跡部さんには、言えないね。これ”
まずい。
それどころではなく完全に頭から抜け落ちていたが、
私、とんでもない秘密を抱えているんだった。
いや、別に言わなきゃいい話なんだろうけど。
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優(プロフ) - 財堂若也さん» 応援コメントありがとうございます! 一応ラストスパートかけているつもりですが文章力と発想力が乏しくオチを見失いかけておりますw あと2シーズンくらいは要するかもしれません…すみません…気長に見ていただけると幸いです… (2020年12月31日 20時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
財堂若也 - ラストスパートかかってきた感じですか?更新頑張ってください! (2020年12月31日 19時) (レス) id: 7fa4fbfbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:2ytluvuusham081 | 作成日時:2020年12月29日 12時