第27話 ページ29
「なんだ、今日は出迎えの女も少ねえじゃねーか」
「大丈夫ですよ。中にはたくさんいますから」
お妙さんに連れられて、警察庁長官・松平片栗虎がやってきた。
「おうおう、お前らも早く来いや」
片栗虎が後ろのほうに目を向けた。よし、ちゃんと真選組もいるね。
「いらっしゃいませ……」
映画通り、銀さんはツインテール、新八くんは三つ編みのカツラを付け、ロングドレスを着ている。
ほら、お妙さんが「何故お前らが……」って顔で二人を見ている。
「あれ、今日は初めて見る子が多いな。新人さん?」
ここで近藤さん及び土方さん、総悟、山崎さんその他もろもろが入って来ました。
「銀子でーす」
「パチ恵でーす」
漫画やアニメで何度も見たけど、やっぱり名前ふざけてるな。これでバレないなんて普通おかしいでしょ。
と思っていると銀さんがしゃくった。神楽ちゃんと桂さんもそれに続き、さっちゃんがドジョウすくいのごとく鼻の穴にマッチ棒を差してフガフガ言っているところに総悟がやってくる。
「おい、いいメス豚がいるじゃねーか。ねーちゃん、俺がそんな棒よりもっとスゲーもん鼻にブチ込んでやろうか」
はい、総悟のいたぶりマインドに火がつきました。
「フガフガフガガ(ナマ言うんじゃないわよ、ケツの青いクソガキが。下の毛が天パになってから出直して来なさい)」
「言うじゃねえか」
「なんで通じてんの」
新八くんのツッコミをよそに、総悟はそこで初めて私の存在に気がついたようで、こちらをじっと見つめた。
「おめー、なんでここにいるんでィ」
「なんでって言われても。お妙さんに頼まれたからだよ。急にスタッフさんが足りなくなっちゃったから一日だけ助っ人として来てほしいって」
と説明すれば、なぜかぶすっとした顔で私のドレス姿を眺める。
「わりと露出が多いな」
「まあ、そういうもんですから」
「……他の野郎に軽々しく色気なんか見せてんじゃねェよ」
総悟が何やらぼそっと呟いた。
「え、今なんて? よく聞こえなかったんだけど」
「おい総悟、そのへんにしとけ。遊びに来たんじゃねえんだぞ」
土方さんに言われて、総悟は店を出ていった。
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- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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yunami☆彡(プロフ) - 美穂さん» ご覧頂きありがとうございます!楽しんで頂けてとても嬉しいです♪今年受験生になるので更新の頻度が落ちるかもしれませんが、今後ともこの作品をよろしくお願いします! (2019年2月2日 16時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは☆凄く面白いです(*^^*)これからの更新楽しみにしてます♪ (2019年2月1日 12時) (レス) id: 8db3d29e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yunami☆彡 | 作成日時:2018年8月21日 8時