第26話 ページ28
新八は店長の錯乱っぷりに驚愕しているが、Aは平静を保っている。なんせすべて知っているのだから。
店長はソファに突っ伏していた神楽を指差した。
「そこの泣いてる子ども!
「店長ォォォ! 一生ついて行きますぅぅぅ!」
神楽は涙で厚化粧がぐちゃぐちゃになった顔を上げて瞳を輝かせた。
*
開店時間が近づき、スタッフたちが整列する。
「案外イケたね」
「うん、イケたね。でも冷静に見ると約2人……ともすると3人、チェンジを言い渡される可能性があるよね。となると、あと最低2人の補充が必要だよね」
店長が不安げに呟く。
「よし、A、出番だ」
「だから私がやらなくてもってさっきから言ってんじゃん!」
自分は裏方でもやれればそれでいい。まだ未成年(その理屈でいくとお妙さんも未成年なのだが)なのにこんな事やりたくないし、自分が混ざってもし何かやらかしたら
「Aちゃん、お願い。臨時スタッフ引き受けてくれない? 今はAちゃんが頼りなの」
「お妙さんにお願いされちゃ仕方ない。私、やります!」
「いや軽すぎぃぃぃ!?」
あまりにもあっさり手の平を返したAに、新八はあきれながらツッコんだ。
まもなく、赤い前ミニロングドレスに身を包んだAが姿を見せた。
「てっきり着物を着るものだと思ってて……あんまりこういうの慣れてないんだけど、大丈夫かな」
「大丈夫だって。それにしても臨時スタッフの中でお前だけがまともだな」
「それは頷ける」
「じゃ、あと1人どうしようかな」
ひときわ輝いたオーラをまとっているAを見た店長は、さっきより少し落ち着いたようだ。
「もう時間がないのに、どうするんですか」
すると、新八はふと銀時と目があった。
「……よし、こうなったら奥の手だ」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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yunami☆彡(プロフ) - 美穂さん» ご覧頂きありがとうございます!楽しんで頂けてとても嬉しいです♪今年受験生になるので更新の頻度が落ちるかもしれませんが、今後ともこの作品をよろしくお願いします! (2019年2月2日 16時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは☆凄く面白いです(*^^*)これからの更新楽しみにしてます♪ (2019年2月1日 12時) (レス) id: 8db3d29e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yunami☆彡 | 作成日時:2018年8月21日 8時