行方不明3 ページ4
_No side_
翌日__。朔間家に凛月を起こすために真緒がやってきた。だが、凛月の部屋に行くと珍しく起きていたのだ。
凛月「……まーくん」
真緒「おはよう、凛月」
凛月は余り元気がないように伺えた。朝だから、という理由ではないだろう。きっとAの事だ。
真緒は凛月のベッドに腰掛けて話を始める。
真緒「…なあ、言いたくなけりゃ言わなくていいんだが……A、どうだった?」
凛月「……変わらず、と言いたいけど…やけに他人行儀で、髪型も身体も何もかも俺の知ってるAお兄ちゃんじゃなかった…。」
真緒「?」
凛月「アクセサリーが異様に豪華だったり、身体が真っ白で細かったり……」
凛月は俯き気味で、尚且つ悲しそうに震えながら答えた。真緒が、凛月になにか声をかけようとした時、部屋の開けっ放しのドアの先から声がした。
零「…おお、衣更くんかや。凛月も、おはようのぅ。話す時は扉を閉めることをオススメするぞい」
それは、零だった。
零は何事も無かったかのように笑って振舞っているが、目の周りが赤く微妙に隈ができている。そのことから、昨日はずっと泣いていたのだとわかった。
真緒「あの…朔間先輩!Aの事…少し聞いてもいいですか?」
すると零は階段を降りようとする足を止めた。だが、消して振り向かない。少しの沈黙の後、零が口を開く。
零「……じゃが、凛月は吾輩が部屋に入ることを拒むじゃろう?教えても良いが、凛月には嫌われたくないからのぅ」
凛月「……入ってきていいよ…だから……ッ」
凛月が気まずそうに零を部屋に招き入れると、泣き崩れてしまった。隣にいた真緒も、部屋に入ってきた零も驚きつつ凛月の涙を拭う。
凛月「…ッ……俺、今日…行かない…A…探す……ッ」
鼻を啜り目を擦りながら凛月が言うと、零は凛月の背中を優しく撫でる。
零「…なら、吾輩……否、俺も探す」
真緒「俺も手伝うよ…会って、話がしたいから。」
着替えていた真緒は1度家に帰り私服に着替えてからもう一度朔間家に来ると言い、足早に帰って行った。
零も部屋から出て着替えに行こうとした時、凛月がそれを止めた。
凛月「…なんで、父さんはAを忘れろって言ったのかな…」
零「それは…」
凛月「知ってるんだよね…?教えてよ。知る権利はあるはずなんだけど」
凛月が零を問い詰めると、そのタイミングで母が凛月の部屋に入ってきた。
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ルナ(自称天才☆)(プロフ) - わかりました!みてみますね! (2022年8月20日 14時) (レス) id: 2c52dd1a0d (このIDを非表示/違反報告)
死柄木朧(プロフ) - ルナ(自称天才☆)さん» 一応続編で夏目くん書いてみましたがご覧になられましたか?でしたら感想とか改善点をお願いします。夏目くんストーリーで見たことないので口調が…。ご協力お願いします (2022年8月19日 21時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(自称天才☆)(プロフ) - は〜い!ありがとございます! (2022年8月18日 21時) (レス) id: 2c52dd1a0d (このIDを非表示/違反報告)
死柄木朧(プロフ) - ルナ(自称天才☆)さん» リクエストありがとうございます!まだ出てないですね!ごめんなさい!続編で出させていただきます!また何かあったらどんどんリクエストなどください! (2022年8月18日 8時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(自称天才☆)(プロフ) - こちらこそありがとうございます!リクエストなんですけど、出てたかわかんないですけど...なんかとりあえず推しが夏目なのでswitchとの交流が見たいです!よければよろしくお願いします!長文失礼しました〜 (2022年8月18日 0時) (レス) id: 2c52dd1a0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:匿名F | 作成日時:2022年8月2日 14時