傷のついた少女【鬼灯の冷徹】 (ページ7)

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Aちゃんが自分で食べようとしないから、僕が口に押し込んで食べさせる事にした。

白澤「はい。」

A「……」

命令なら言うこと聞くみたいで、なかば強引に食べさせるとしぶしぶ口に入れてくれる。

手首細いし……首も細いし……皮膚真っ白。
髪の毛バサバサだし、目に光が宿ってないし……

顔だけはあの時のまま…………。

？？「白澤、美味しそうなキノコ見つけた。食べよう」

白澤「ん、それ毒キノコだよ。この前食べたらお腹痛くなったもん」

？？「そうなの？………真っ赤で美味しそうだな、と思ったのに」

白澤「見たこと無いもの食べるときは僕に言ってね？危ないから」

？？「うん」

はっと思い出から目が覚めると、目の前でAちゃんがそしゃくを止めて真っ直ぐ前を見ていた。

白澤「あ、ごめんボーっとしてた」

この子は、髪の毛の色がすごく良い。バサバサなのがもったいない。

白澤「Aちゃん、ちょっとこっちおいで」

ある程度食べ終わって、僕はAちゃんの手を引っ張って風呂場に行った。

髪洗ってあげるんだ。

どうしよっかな…………

さすがに服脱がして髪洗うわけにはいかないよね。

あ、そうだ。

首に長めのタオルを何枚か巻いて、何も入ってない湯船の中に入ってもらって、頭を湯船の壁に乗せて頭と髪の毛だけを湯船の外に出す状態にした。

白澤「あ、これじゃあ首痛いか………首の下に丸めたタオル置こう」

さてここに、結構高いシャンプーとトリートメントがあります。

前女の子にプレゼントしようと思って買ったけど渡す前にふられて一応とっておいた物。

まさかこんな感じで役に立つとは。

あーあ。手触りもパサパサになっちゃって……

いつからお風呂入ってないんだろ。

まずシャワーで髪の毛を濡らす。

白澤「ちょっと、Aちゃん？目瞑って？」

A「………………？」

ああ、理解出来てない。

手で目を隠して水をかける。

シャワーを止めて、余分な水分を落とす。

シャンプーを手のひらでちょっとだけ泡立ててから指の腹でつける。

流す。

今度は水分をよく切って、トリートメントをつける。

頭皮から1センチくらい離れたところからつける。

ちょっと時間置いて流す。

白澤「はい、乾かそー」