傷のついた少女【鬼灯の冷徹】 (ページ43)

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43おめかしページ43

A散髪中

白澤「何でこんな事してくれたの？」

鬼灯「…別にあなたの為じゃありませんよ。Aさんに危害を加えた謝礼のつもりです。あとお前に借りを作る」

白澤「地味にちゃっかりしてんなあ…」

鬼灯「お香さんには後でお礼を言っておいて下さい。いろいろ手伝って下さったので」

白澤「そのつもりだよ」

桃太郎「あのー、どういう事なのか俺にはさっぱり……」

白澤「うわ桃タロー君いつからいたの？」

桃太郎「雰囲気的に話に入り辛かったんです」

鬼灯「Aさんを鬼女にしたので転生の必要が無くなってめでたしめでたしという事です」

桃太郎「なるほど」

白澤「これから長い間ずっと一緒にいられるんだ。あの顔を笑顔にしてみせる」

鬼灯「笑顔にしたら？」

白澤「え？」

鬼灯「笑顔にする、という目標を達成したら次はどうするんですか」

白澤「まあ、それは後々考える」

お香「完了したわよ～」

白澤「！！」

白澤「見せて見せて！」

カランッ

A「………」

下駄の音がして、部屋からAちゃんが出てきた。

髪の毛を切って整えて、花の髪飾りがつけてある。
僕が買ってあげた着物に綺麗な帯飾りと、ペンダント。それに鼻緒の赤い下駄。

白澤「……かわいい……」

お香「下駄と髪飾りと帯飾り、私のお古なのだけれど、良かったら使って下さる？」

白澤「え！いいの？ありがとう！………て、このペンダントは？」

お香「？……それはもとから付けてたわよ？」

一子「それ、私たちが買ってあげた」ヒョコ

ニ子「色がスケコマシに似てる」ヒョコ

白澤「うわ！びっくりした……そうなんだ、ありがとね」ニコッ

一子「うわ…出た」

ニ子「スケコマシスマイル」

白澤「え”」