傷のついた少女【鬼灯の冷徹】 (ページ39)

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39夢ページ39

地獄

鬼灯「ふう……」

ええと、あれはそこに設置した。

これも置いた。

これも用意した。

あれも用意した。

立ち入り禁止の札をかけて……と。

鬼灯「よし。準備はできました。」

天国

白澤「寝よっか」

思えば、まだAちゃんがここに来て2日も経ってないんだ。

だけど初めの時よりも何となく感情が増えてる気がする。

２日でこれなら、笑顔までもうすぐ……

まだ時間はたくさんあるさ。

桃太郎「おやすみなさい～」

白澤「おやすみー、おいでAちゃん」

A「……」タタタッ

A「おや、すみな、さい、たおた、ろーくん」

桃太郎「おやすみなさい…って、桃タローで教えてるんですか……」

白澤「いやいや～、自分で覚えたの。すごいでしょ？」

桃太郎「ええ、まあ…おやすみなさい」

バタン

白澤「ほらしっかり布団かけて、おやすみ。」

白澤は、Aをベッドに寝かせ、自分は床に寝た。

A「………」

白澤「……スゥ…」

A「……」バサッ

A「……」ゴソゴソ

白澤「んん……え？」

目を覚ますと、自分の布団の中にAがもぐりこんでいる。

白澤「ええ、ちょっと、Aちゃん？」

A「……zzz」

白澤「……^_^;」

人肌が恋しいってやつ…？

白澤「Aちゃん、あんまり男に密着して寝るもんじゃないよ…危ないなあ」

Aをベッドに寝かせ、自分もベッドに寝た。

白澤「……」パチ

白澤「ん、おはよー…Aちゃ…あれ？」

いない。

白澤「え！？」

　
パサッ

白澤「紙？」

『Aさんを連れて行きます。儀式、見に来るなら来なさい。鬼灯』

白澤「儀式……って…まさか…転生…」

僕は寝間着のまま走って、裸足のまま走って地獄まで行った。

そんな、なんでまだ早いじゃないか！

鬼灯「おや、遅かったですね」

白澤「Aちゃんは……？」

鬼灯「とっくに転生しましたよ。見ます？」

白澤「……！」

うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………

白澤「あああ！！」ガバッ

A「……zzz」

白澤「ハァ、ハァ、ハァ」

白澤「あれ……夢…か。」

夢で良かったと、心底思った。

白澤「もう朝じゃん…起きよっと。」