傷のついた少女【鬼灯の冷徹】 (ページ31)

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31何する？ページ31

A「………」

表情では喜んでいるのかどうかよく分からないが、気に入ってはいると思う。自分の胸で揺れるペンダントをじっと見ていた。

A「あ、りがとう、ございます」

一子「あ」

二子「あ」

一子「言えるんだね、お礼」

二子「だね」

A「……」コクッ

一子「ん、A様、冷却シート剥がれかかってるよ」

二子「あ、本当だ。これってすぐ剥がれるよね」ペリッ

一子・二子「うわあ……」

A「？」

一子「真っ赤だね」

二子「さすが7徹の鬼灯様だ。本気でもないけど手加減せずにやったんだろうね」

一子「A様、痛い？」ナデッ

A「……！」ビクッ

一子「痛いみたいだね」

二子「薬屋さんあるかな」

一子「探そう」

A「？」

一子「ほっぺたに貼るもの買いに行こう。痛いでしょ？」

A「だい、じょう、ぶ」

一子「大丈夫じゃないよ。いくら亡者でも致命傷じゃなかったらすぐには回復しないんだから。」

二子「痕になっちゃうから、買いに行こう」

A「……」コクッ

一子「はい」ピトッ

A「ありがとう、ございます」

二子「痛くない？」

A「……」コクッ

一子「何する？」

二子「私はとにかくA様を着飾りたい気分」

一子「ああ確かに。」

二子「あ、見て見て、ネイルやってるよ」

一子「ほんとだ、やってみよう」

二子「私たちできないもんねー」

数日前

一子「鬼灯様、あれやってみたい」

二子「私も」

鬼灯「ああ、ネイルですか。あれはかなり派手にされますよ」

一子「いいの」

女性「お嬢さん達、ごめんね～。爪がもうちょっと大きくなってからじゃないとできないなあ…」

一子「てなことあったよね」

二子「あ、思い出した。あったねそんな事」

一子「てことでA様にやってもらおう」

A「？」

一子「お願いします」

女性「は～い」

数十分後……

A「……」ジー

一子「きれい」

二子「キラキラだね」

A「……きれい？」

一子「うん」

二子「いいなあ」

一子「次！なにする？」

二子「髪飾り探そうよ」

一子「髪飾りかー……」

数メートル先に、雑貨屋がある。

一子「あそこ何かありそう」

二子「行ってみよう」タタタッ

A「…」タタタッ

雑貨屋

一子「可愛いものたくさんある」

二子「ほんとだー…あ！！」

一子「何？」

二子「これ絶対鬼灯様にあげたら喜ぶ」