傷のついた少女【鬼灯の冷徹】 (ページ22)

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22ベッタリページ22

白澤「そ、それはぁ……」

桃太郎(避難☆)

鬼灯「？」

白澤「僕が、教えました………」

鬼灯「元凶お前じゃねえか」ドゴッ

白澤「痛っっ！！？」

白澤「え？これだけ？」

鬼灯「何がですか」

白澤「いつもならぶっ飛ばされるのに」

鬼灯「こっちは眠いんですよ。……」

白澤「寝れば？」

鬼灯「何言ってんですか。仕事があるので帰ります」

白澤「閻魔大王が頑張るからお前を休ませといてくれって電話で言ってたの」

鬼灯「……は？」

白澤「まあ、信じて休んどいていいんじゃない？閻魔大王、やるときはやるし」

鬼灯「…………」

鬼灯「じゃあ寝ます……zzz」コテン

白澤「はやっ！もう寝た」

A「……」ゴソゴソ

Aちゃんが、無言でヤツに布団を掛ける。

白澤「気が利くね」ナデナデ

A「……」

顔に出ないから分かんないけど、Aちゃんは頭を撫でるとちょっと嬉しそうに見える気がする。だからついつい撫でちゃう。

見たところ、Aちゃんは多分150センチ前後くらいの身長だから185センチの僕からしたら頭の位置も丁度良くて……。

桃太郎(白澤様がふっ飛んで来るかと思ったけど大丈夫だった……)

桃太郎「鬼灯様、また爆睡ですか？」

白澤「うん、やっぱこいつ寝不足だよ」チラリ

A「………」

病人を看病するみたいに、Aちゃんがあいつのそばに座っている。

白澤「もしかしてあの朴念仁に惚れちゃったのかな、Aちゃん……」

桃太郎「Aさんに恋愛感情とかあるんですか？」

白澤「分かんないけど、あいつにベッタリじゃん？」

桃太郎「俺からしたら白澤様にもベッタリですけど」

白澤「え？そう？」

桃太郎「はい、かなり」

白澤「そっかあ～」

A「……」

鬼灯「zzz」

A「ほおずきん、さま」

鬼灯「zzz」

A「は、くたく、さま」

白澤「……あ、え？何？呼んだ？」

A「ほおずきんさま、しぬ？」

白澤「へ？」

白澤「もおっ。可愛いなあ～Aちゃん！」ギュッ

A「！？」

白澤「死なないよ。寝てるだけ。大丈夫大丈夫」

A「……」コクッ